ジュリー・ビショップ元外相、強姦容疑調査要求支持

レイノルズ国防相の警察への通報義務怠慢も批判

 3月8日のABC放送時事番組「7.30」は、2020年に自殺した女性が1988年にクリスチャン・ポーター現法務長官に強姦されたと訴えていた事件を特集した。

 番組の中で、ジュリー・ビショップ元保守連合連邦政権外相は、女性の自殺に関する調査委員会設立要求を支持し、また、他の女性元職員が他の男性職員にリンダ・レイノルズ国防相の事務室で強姦されたとの訴えを受けた時に、レイノルズ大臣は警察に通報する義務がありながら、その義務を怠ったと批判している。

 ポーター法務長官は自殺した女性の主張を真っ向から否定しており、スコット・モリソン連邦首相も法務長官を擁護し、「警察が強姦事件立件を否定しており、調査委員会を開く必要はない」と主張している。

 ブリッタニー・ヒギンズ氏はレイノルズ大臣の職員をしていた時期に職員同士の飲み会の後、大臣事務室に連れ込まれて強姦されたと訴えていた。ヒギンズ氏は、当時は連邦議会での職の将来を気づかって正式に強姦で訴えることはしなかったが、先日、連邦警察(AFP)に訴えを出している。

 NSW州警察は、訴えた女性が自殺したことにより、「証拠不十分で捜査継続は不可能」として捜査を打ち切っている。しかし、ビショップ氏は、調査委員会設立要求を支持し、「調査委員会は刑事訴訟法の範囲内であり、チェック・アンド・バランス機能を持っており、また、法的権限もあり、法的地位もある。この問題に対する調査委員会設立が論理的帰結であり、家族も望んでいるはず」と語った。

 ビショップ氏はさらに、「女性の匿名の友人から容疑事実を詳述した手紙を受け取ったペニー・ウォン労働党上院議員らがモリソン連邦首相事務室に送ったのにモリソン首相もポーター法務長官もその手紙を読んでいないというのは理解できない。申し立ての内容を否定するなら申し立てを読んでおかなければならないのではないか」と語っている。

 また、ヒギンズ氏がレイノルズ大臣に強姦被害を語った時に事件を問題にしないで欲しいと語ったとされているが、ビショップ氏は、「それでもレイノルズ大臣は職員を預かる身として、強姦事件を警察に通報する義務がある」とレイノルズ大臣を批判している。

 ビショップ氏は、「女性に対するセクシャル・ハラスメントや差別は連邦議会内に根付いている。その風土は議会に女性が少なかった時代に定着したものだ。政治の世界と似ているのはエンターテインメント産業とメディアだろう。私も男性議員グループのために政治的キャリアを妨げられかけたことがある」と語った。
■ソース
Julie Bishop backs inquest into Porter case, says Reynolds had duty to tell police about alleged rape

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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