気象庁、ラ・ニーニャの終結を宣言

大雨が終わったわけではないと警告

 3月30日、気象庁(BoM)は、西太平洋赤道海域のラ・ニーニャの終結を宣言したが、オーストラリア国内の大雨が終わったわけではないと警告している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ラ・ニーニャは終結したがエル・ニーニョは始まっておらず、太平洋一帯の気象動因は中立状態にある。

 BoMは、エル・ニーニョ南方振動(ENSO)の見通しを不活動としており、2020/21年ラ・ニーニャが終結したことを示している。

 今後数か月は太平洋の気象条件は中立状態に戻るものと予想されているが、BoMのナオミ・ベンジャー気候研究者は、「今後予測できる限りでは完全に青空が戻るというわけではない。ラ・ニーニャがもう気候の主要因ではなくなったというだけのことであり、他の局地的要因が大きく影響するようになるだけだ。特にBoMでは、マッデン・ジュリアン振動がオーストラリア北部の熱帯域を移動すると予想しており、北部では今後1週間ないし2週間は雲も降水量も増えることになる」と語っている。

 MJOは、赤道地域を回転する気候要因であり、これにより、熱帯域の降水量が上下する。

 西太平洋赤道域のラ・ニーニャは春に成長し、夏にピークを迎え、秋には衰退していくというかなりはっきりしたパターンがある。昨年、ラ・ニーニャの始まりは遅かったが先週の大陸東海岸の豪雨で終結している。

 NSW州大学の気候変動研究センターのアンドレア・タシェット氏は、「東太平洋の水温が冷え、西太平洋側で温まる状態になるとラ・ニーニャになる。大洋は大気圏と連動しており、熱帯太平洋地域では貿易風が強くなる。インドネシア周辺の海やオーストラリア大陸に近い海域の水温が通常より温まっているため、海面からの水の蒸発が高まり、大気の湿度も上がる。その結果、オーストラリア大陸、特に北部と東部ではラ・ニーニャになると降水量も高くなる。また、通常、ラ・ニーニャはサイクロン発生数とも関連しているものだが、今年はそういう傾向は現れなかった。ただし、今夏は熱帯性の低気圧の数が増えており、また、サイクロン・シーズンはまだ終わっていない。それに、過去2,3週間、大陸東海岸地域の降水量はかなりの規模になった」と語っている。

 ベンジャー博士は、「NSW州とマレー・ダーリング水系では、この3月は豪気象観測史で五指に入る記録的な降水量になった」と語っている。
■ソース
BOM declares La Nina over ? but that doesn’t mean the rain is done

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