「黒人の拘束中の死」特別調査委員会から30年

国内主要都市で「抗議集会」開かれる

 警察官による拘束、警察署内、刑務所内での先住民族アボリジニの人々の死亡事件があまりにも多いため、連邦の特別調査委員会が設立され、30年前の4月に報告書には339項目にのぼる膨大な勧告が盛り込まれた。しかし、その報告書以来30年、400人を超える先住民族が司法機関の拘束中に亡くなっている。

 4月10日、この30年間、ほとんど何も改善されていないとする抗議の集会が国内主要都市で開かれた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 1987年、ボブ・ホーク労働党連邦政権期にジェームズ・ヘンリー・ミュアヘッド連邦裁判事を委員長とする「黒人の拘束中の死」特別調査委員会が編成され、9年間の99人の先住民族の拘束中の死亡事件を調査し、1991年4月15日に最終報告書が出された。

 膨大な数の改善勧告にも関わらず、その後の30年間にさらに470人以上が警察官の拘束中、警察署内、留置場、刑務所などで亡くなっている。

 10日、抗議の集会とデモにはシドニー、ブリスベン、メルボルン、アリス・スプリングス、リズモアなどの町で何百人もが参加した。また、パース、アデレードなどでは報告書提出日の4月15日に集会とデモが行われる。

 シドニーでの集会とデモでは、この異常な数のアボリジニの拘束中の死亡事故を減らすために政府に適切な対策を採るよう要求している。

 2020年9月にブリスベンの留置場の独房で死亡したシェリー・ティルベルーさん(49)の場合には、留置されている者の安全を確保する義務があるにもかかわらず、留置場職員は6時間の間、まったく点検していなかった。ティルベルーさんの家族は、「拘束中の黒人の死に対してどの政府もひどく消極的で改善が見られない」と語っている。

 ティルベルーさんの家族の一人、トニー・ブレイディさんは、連邦政府に対して、30年前の339項目の勧告をすべて実行するよう要求し、「私達は白人の兄弟姉妹の協力が必要だ。これは人権侵害問題だ」と発言している。

 シドニーではタウンホールの広場に人が集まり、主催者のリジー・ジャレットさんは、「5週間に5人が亡くなっている。これは先住民族に対するパンデミックだ」と発言した。
■ソース
Protests against Aboriginal deaths in custody mark 30 years since royal commission

 Ryukyu Bijin Yuzu Sparkling 幌北学園 blancpa kidsphoto nichigowine 
    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る