国内のmRNA技術ワクチン開発の見果てぬ夢

VIC、NSW、連邦の構想をよそに企業は撤退

 これまでにVIC、NSW両州政府と連邦政府が「国内でmRNA技術ワクチンの開発を」と打ち上げているが、ワクチン開発の専門家は、「少なくとも2億5,000万ドルの資金と大手医薬品企業のサポートが必要」と指摘しており、オーストラリア国内でのmRNA技術を使ったワクチン開発提案に冷や水を浴びせている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 医薬規制機関の要求する厳しく管理された条件でワクチンを製造するというのは大がかりで経費もかかり、様々な困難が予想され、ごく少数の世界的規模の企業でなければ手をつけることもできない。

 ところが、現実にはコロナウイルス・パンデミック宣言以来、いくつもの医薬企業がオーストラリア国内製造を撤退している。

 これまでに認可されたコロナウイルスmRNAワクチンはファイザー社とモデルナ社のものしかなく、ファイザー社は短期にオーストラリアでmRNAワクチンを生産することは考えないと否定しており、モデルナ社は回答していない。

 連邦政府は15億ドルの現代生産製造戦略案を発表しており、オーストラリアをハイテク技術国家に転換しようと構想しているが、現実には既にファイザー社がオーストラリア国内の2工場を閉鎖しようとしており、メルボルンでアストラゼネカ・ワクチンを製造するCSL社も、「オーストラリアは科学発見を製品化する立地にはふさわしくない」と発表している。

 QLD大学のコロナウイルス・ワクチン開発を指導したトレント・マンロー教授は、「私達は完全に間違った方向に向かっていた。どうして企業はオーストラリアでの製造から退却するのか、どうして入ってこないのか。オーストラリアが企業を呼び寄せるためには、財政的なインセンティブだけでなく、ビジネス・インセンティブも必要だ。金はその一部でしかない。パートナーになる企業が必要だが、オーストラリアではそれが欠けている」と指摘している。
■ソース
Doubt over local mRNA plans as major companies pull out of Australia

 Happy Rich Harding legal 幌北学園 Japanaroo  kidsphoto
日豪プレス 配布場所   日豪プレス 新刊発行    Oishii Japanese Restaurant Guide Covid-19 最新情報

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL


新着イベント情報

新着イベントをもっと見る