大量のアストラゼネカ・ワクチン、連邦管轄下に滞貨

各地の接種所、能力の4分の1以下で運営か

 5月20日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州内でアストラゼネカ・ワクチンの需要が少ないため、大量のワクチンがシドニーや郡部の連邦運営の接種クリニックで冷蔵庫に滞貨したままになっていると伝えている。

 シドニー都市圏南西部の連邦運営呼吸器系クリニックの場合、1日の予約が50人にも届かない日が続いており、アストラゼネカ・ワクチンが3000用量ほども冷蔵庫に眠っている。予約の少ない原因として、10万人に1人くらいの率で起きる血栓症の不安、混迷、あるいは国内的に感染が鎮静化していることで接種の必要を感じなくなっていることなどが挙げられている。

 連邦運営のクリニックで供給が需要を上回っている一方でシドニー都市圏のGPでは50歳以上の市民にアストラゼネカ・ワクチンを接種する予定のままワクチンの入荷を待つ状態が続いている。

 全豪GP学会のブルース・ウィレット副会長は、「国内のGPへのワクチン供給はどこも安定しておらず、ほとんどのGPが、供給さえあればもっとフルに接種できるのに語っている。接種をためらう傾向は問題だが、医師に不安を伝えることができれば市民ももっと安心して接種を受けるようになる。なじみの信頼できる医師から接種を受けたいという気持ちが強いようだ。ワクチンがもっとGPの手許に届けられるよう望んでいる。これまでの経験では高齢者はむしろ安心して接種を受けている」と語っている。

 国内では、これまでにアストラゼネカ・ワクチン接種が210万回行われており、ワクチンと因果関係が考えられている血小板減少症を伴う血栓症(TTS)は21症例、関係が疑われているものが3症例ある。10万回に1回程度のTTS発生はヨーロッパ諸国でのデータとほぼ一致している。

 オーストラリアでもっとも評価の高い感染症専門家の一人、シャロン・ルウィン教授は、「アストラゼネカ・ワクチンでもためらわずに受けて欲しい。ワクチンと因果関係のあるごく軽度のTTSも診察するようになってきている。6週間前にはほとんど分かっていなかったことが今では診断も治療もつかめてきており、患者の予後もはるかに良くなっている」と語っている。
■ソース
Thousands of AstraZeneca shots pile up in federal-run clinics as GPs wait

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