中国で豪人作家、楊恒均氏のスパイ罪裁判開始

ただし、容疑の詳細は不明確なまま

 中国系オーストラリア人の民主運動作家の楊恒均氏(56)の裁判が中国の首都北京で始まっている。

 5月30日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 同氏は、支援グループに向けて、「自分は100%無実。一体どこの国のスパイをしているというのか、それさえ明らかにされていない」と語った。

 5月27日の北京での非公開裁判の翌日、楊氏は、初公判の模様を語り、「自分はただの作家であり、法治と民主主義、自由を支持しているだけだ。自分が有罪判決を受ければ、ただでさえ劣悪な状態になっている中豪関係にさらに影響するだろう」と語っている。

 楊氏は中国国家安全部に務めたことがあるとしている。ただし、中国側はこれを認めていない。その後、オンライン政治言論活動に入り、中国国籍を持ったままオーストラリア国籍を取得、作家、民主運動を続けてきた。

 2019年初頭、中国に帰った際に中国南部の空港で国家安全部職員に逮捕されて以来、勾留されている場所も容疑もほとんど明らかにされていなかった。

 裁判が始まってもオーストラリア外務省外交官も上海にいる楊氏の妻も非公開裁判の傍聴も認められておらず、中国官憲は楊氏の弁護人に対しても外部への発表を禁じており、西側民主主義国で当然とされている裁判手続きや人権、自由などはまったくない状態になっている。

 そのため、楊氏が外部に伝える言葉が唯一、内情を知る手がかりになっている。

 楊氏は午前6時に刑務所から法廷に運ばれるが全身をPPE、マスク、ゴグルに包まれ、法廷ではさらに開廷まで3時間待たされ、裁判の間はすでに疲労の上に不可解な訴訟手続きで混乱したままになっている。

 また、公判の前に判事と予審会見があったが、逮捕されてからの最初の6か月間の国家安全部での尋問の記録を証拠に採用しないよう要求したが拒否されている。

 楊氏は、「違法な尋問で、拷問があり、隠しカメラで記録されていた。裁判では中国政府に対して真実を明らかにするよう要求するつもりだ」と語っており、最初の6か月の間の心身の拷問で楊氏の自白が証拠性を欠いていることを示している。

 楊氏支援者の1人、UTSの中国学者、馮崇義UTS准教授は、「脅迫によって得た証拠は中国の刑法でも違法とされている。楊氏の要求が容れられなかったこと自体が重大な問題だ」と語っている。
■ソース
Australian Yang Hengjun proclaims his innocence after Chinese espionage trial

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