QLD州ビロウィーラのタミール人家族何のめども立たず

連邦政府、突然「NZかUSが受け入れ表明」と発表

 QLD州ビロウィーラの町に住んでいたタミール人の女児を含む家族は、町の人達の嘆願もむなしく、ピーター・ダットン内相時代の2019年にWA州クリスマス島入管収容所に移された。その後も、オーストラリア国籍を得る資格のある次女が治療を受けないままになっていた肺炎から敗血症にかかっており、パースの病院に母親に付き添われて入院している。

 一方、スコット・モリソン連邦政府は、「ニュージーランド(NZ)政府とアメリカ(US)政府が家族の受け入れを表明している」と発表しているが、家族支援グループは、「これまで何の前触れもなかった。家族は住み慣れた町に帰りたがっている。なじみのない第三国に送ることは残酷だ」と驚きと不快感を表明している。

 6月9日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 家族は、タミール人であることから、スリランカに送還されれば迫害を受けるとして、難民申請してきたが、スリランカではタミール独立派が事実上崩壊し、シンハラ人のスリランカ政府との和睦が成立していることから、モリソン政権のダットン内相(当時)が難民認定を拒否してきた。

 次女のサルニカア・ムルガッパンちゃんはビロウィーラで生まれており、家族ではこのサルニカアちゃんだけがオーストラリア国籍取得の資格を持っており、両親はオーストラリア人の親権者としてオーストラリア在留の権利を主張してきた。また、家族を知るビロウィーラの市民が何千人も嘆願書に署名して連邦政府に提出するなどしてきた。

 6月8日にはモリソン連邦政府のマリス・ペイン外相が、「家族はNZかUSに受け入れられる可能性」を明らかにした。

 一方、母親のプリヤ・ムルガッパンさんは娘に付き添っているパースの病院で、「NZやUSに送られるという話は突然のことだ。家族をビロウィーラに戻して欲しい」と懇願のメッセージを発表している。

 連邦政府の発表に対して、ヒューマン・ライツ・ウォッチ・オーストラリアのソフィー・マクニール氏は、「家族を第三国に送るというのは何の意味もない残酷な行為だ。子供達はQLD州の町で生まれており、住み慣れた町に帰りたがっている」と語っており、タミール難民協議会も、「家族はビロウィーラに戻すべきであり、第三国に送る必要はない。それがもっとも簡単な措置だし、政府もそのことを考えるべきだ」と語っている。

 2019年以来ムルガッパン一家をクリスマス島入管収容所に収容してきた経費の国家財政負担は累積で670万ドルに達している。
■ソース
No discussions between Australia and NZ or US about Biloela asylum seeker family, ABC told

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