ビロウィーラ難民希望タミール家族、パースで再会

次女の治療中は病院近くで社会解放生活

 QLD州のビロウィーラで2年以上生活し、オーストラリア政府に難民認定を求めていたタミール人のムルガッパン一家は、スリランカが平和になったとして難民認定申請を却下され、2018年にはビロウィーラからクリスマス島の入管収容所に移されていた。しかし、オーストラリア生まれの次女のサルニカアちゃん(4)が病弱で、クリスマス島でかかった肺炎の治療が受けられないままになっていたことで敗血症が悪化し、母親のプリヤさんと共にWA州パース市の小児病院に空輸されていた。

 6月15日、連邦政府は、両親と長女はパース市内の病院に近い一定住所に禁足されることでオーストラリア社会に生活できるようになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この日、姉のコピカさんと父親のナデスさんはパースの空港から直接パース小児病院に運ばれたが、サルニカアちゃんが治療を受けている間という限定付きでパース市内での生活が許された。クリスマス島では一家を支援するグループが見送り、パース空港でも支援グループが出迎えた。

 これまでもビロウィーラの市民何千人もが一家のビロウィーラ定住を支持して連邦政府に人道的措置を求める嘆願書を政府に提出してきた。

 保守連合連邦政権は、「違法難民船で渡ってきた者は永久にオーストラリアには受け入れない。ムルガッパン一家を受け入れれば前例になってしまう」としてこれまでも突っぱねてきたが、ニュージーランド政府やアメリカ政府が難民認定者の受け入れを発表するなどしており、スコット・モリソン保守連合政権に冷酷な政治というイメージが強まることをおそれ、与党議員にも「一家のオーストラリア定住特別措置」を求める声が増えている。

 今回の家族再会の措置は、WA州の労働党政権保健省が、「サルニカアちゃんの主治医からのアドバイスに基づき、患者の医療上、精神上の福利のために、一家を病院で再会させてほしい」と連邦政府内務省に求めた結果、アレックス・ホーク連邦移民相が承認し、今回の一家をパースに移す措置が実現した。

 ホーク移民相やスコット・モリソン連邦首相は、今後も一家の永住を認めない考えを明らかにしている。
■ソース
Biloela asylum seeker family members reunited in Perth hospital with Tharnicaa

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