「貿易障壁はオーストラリアに対する経済制裁」

中国政府高官がオーストラリアの中国批判警告

 7月7日付ABC放送(電子版)は、中国政府の趙立堅中国外交部報道局副局長が、「中国政府は、中国に敵対的なオーストラリア政府に対する経済的制裁としてオーストラリア産品の輸入禁止措置を取ってきた。オーストラリアが中国を中傷する限り、中国との貿易で利益を得ることはできない」と発言したことを伝えている。

 これまで、中国政府はオーストラリアからの輸入品に対して様々な理由で輸入差し止め措置を取ってきたが、趙報道官の発言はその措置が表向きで、国際外交問題に対して経済制裁で報復したというのが内実だったことを明らかにしたことになる。

 オーストラリアと中国との間の緊張関係は2020年頃から本格化し始め、香港・新疆地域の人権問題や南シナ海領土問題、武漢からのコロナウイルス発生問題などでオーストラリア政府の発言に対して中国は過敏な反応を続けてきた。中国側は、オーストラリア産の大麦、牛肉、木材、羊毛、ワイン、ロブスター、石炭などに対して不純物、ダンピング、重金属などの口実をつけて輸入禁止や高率の関税などの措置を取ってきた。これに対してオーストラリア側がWTOに提訴すると中国側もWTOに提訴するなどで対抗してきた。

 オーストラリア側は中国政府の貿易障壁を「経済報復」と考えてきたが、趙発言はそれを裏付ける格好になった。

 7月6日、記者会見において、オーストラリア農産物の中国への輸出量が大幅に下がっていることについて質問された趙立堅報道官は、中国政府がオーストラリア産品を経済的報復の標的にしていることを明らかにした。

 さらに、「互敬の精神が両国の現実的な協力関係を守る基礎になる。中国政府は、どの国であろうと、中国に対していわれのない非難や中傷を続け、イデオロギー的に中国の基幹的な国益を損なおうとする国が中国との貿易で利益を得ることを許しはしない。オーストラリアはアメリカの要請に基づいて中国を攻撃しようとしてきたために中国政府から罰せられているのだ」と回答し、さらに、オーストラリア産品に対する中国の高率関税で利益を得ているのはアメリカの農家だとほのめかしている。

 あるオーストラリア政府筋は、「趙発言はオーストラリアとアメリカの間にくさびを打ち込もうとする見え透いた企みだ」と切り捨てている。
■ソース
Chinese official declares Beijing has targeted Australian goods as economic punishment

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