都市部のロックダウンの繰り返しで郡部への脱出増える

全国の州都で3か月間に約12,000人が流出

 8月3日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、2021年第1四半期3か月に11,800人が全国の州都・準州都から脱出し、住居費が安く、ロックダウンのない郡部に流出したことを伝えている。

 8月3日発表の豪統計局(ABS)の数字から、パンデミックに伴う人口流出はシドニーとメルボルンでもっとも著しいということが明らかになっている。

 また、NSW州では2020年3月のパンデミック宣言以来、24,500人の純流出があり、そのほとんどは州内の人口密度の小さい地域に転出している。また、同時期に4万人近い人口がシドニーを離れており、その10%を超える人がブリスベンに移住している。

 また、2017年中期以来初めてのこととして2020年第1四半期には880人がVIC州からNSW州に移住している。しかし、NSW州も他の州・準州への人口流出が起きている。

 また、シドニーからの流出は年齢層では45歳から64歳までがもっとも多く、2,700人がシドニーを離れており、子供を連れて他の地域に国内移住しているため、14歳以下の人口流出も2,100人に達している。

 NSW州からの純流出人口は15歳から24歳までの’年齢層で662人だが、25歳から44歳(1,358人)、年金受給年齢(460人)もかなり大きく増加している。

 シドニーとメルボルンはパンデミック下の人口流出が激しいが、ブリスベンとパースは国内移住人口を引き寄せており、ブリスベンの場合、パンデミック宣言以来16,300人の人口流入があった。また、パースも同時期に5,072人人口が増加している。

 KPMGのテリー・ロウンズリー都市郡部プランナーは、「パンデミックで人口パターンが変化してきている。メルボルンがそのケース・スタディに適している。コロナウイルス以前にはメルボルンは国内各地から人が集まってきていたが、コロナウイルス第二波でロックダウンが長引いた時には大メルボルン地域からの流出がかなり大きくなった。ただし、若年層は教育やライフスタイルに引き寄せられてメルボルンに戻ってきている。しかし、高齢層になるほど郡部に移住する傾向は続いている」と語っている。

 ただし、この傾向のため、郡部の不動産価格が急騰しており、都市部から低い住居費に惹かれて郡部に移住するメリットは失われつつある。
■ソース
Lockdowns spark city exodus as thousands head to the hills

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