アフガニスタンのオーストラリア人、空港に入れず

「カブール空港外には豪軍豪外交官もなし」

 オーストラリアを含む米主導軍が西側諸国の国民を残してアフガニスタンから撤退した後、タリバンは首都カブールを占領した。一方、カブール国際空港内も周辺もタリバンから逃れようとする国民や外国人で溢れ、さらに空港周辺では警備のタリバンが威嚇射撃で群衆制圧しているため、オーストラリア国民は政府の派遣した豪軍輸送機にも近寄れない状態になっている。

 8月20日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア政府外務省はアフガニスタン在住のオーストラリア国民に電子メールでカブール国際空港に集まるよう呼びかけていると伝えられているが、豪軍輸送機の救出機に駆けつけたオーストラリア国民は、空港周辺で警備のタリバンが発煙弾を発射し、空に向けて威嚇射撃する上にターミナル・ゲートに集まった群衆を襲っているため、空港周辺から逃げるしかなかった、空港周辺の状況は悪化している、とABC放送に伝えている。

 オーストラリア政府は、オーストラリア国民とオーストラリア・ビザを持つアフガニスタンに向けて、空港に集まるように伝えたが、マリス・ペイン外相も、「空港柵の外にはオーストラリアの軍人も外交官も待機していない」と認めている。

 豪軍のC-17輸送機は中東に駐留しており、8月19日午後にカブール国際空港に行く予定になっていたが、それもタリバン側から着陸許可を受けられるかどうかにかかっており、同日夜になっても救援機が現れる様子はないと伝えている。

 また、カブール国際空港周辺のオーストラリア人男性がABC放送メッセージを送信し、群衆がすさまじくて空港のセキュリティ・ポイントから先に入ることもできない状態で、騒ぎを抑えるためタリバンはますます暴力に訴えるようになっている。射撃音が響き、タリバンが群衆に殴りかかっている」と伝えている。

 結局、男性は救出機に乗るのを諦め、暴力の激しさのため、怒りと絶望感で自宅に帰ったと伝えている。

 他のオーストラリア人は、家族を連れて空港に行き、救出機でオーストラリアに帰るつもりだったが、空港の外は大惨事状態だと伝えており、「ゲートに行ったが人でごった返しており、中に入れない状態だ。タリバンが警備しており、どこかから銃声が聞こえてくる。オーストラリア政府やオーストラリア外務貿易省はどうかしている。空港に集まれと呼びかけても、国民を助けようとはしないんだから。空港に行ってもオーストラリア政府の役人もおらず、誰も助けてくれない。駆けつけたオーストラリア国民を空港内に入れるようにしない限り、救出機に乗る可能性はない」と語っている。

 また、「銃声が聞こえ、子供は泣き叫んでいる。2人が負傷しているのも目撃した。オーストラリア政府はここで何が起きているのかを正しく理解すべきだ。ここは惨事の状態だし、私もタリバンに射たれるかも知れないと覚悟している」と語っている。

 もう一人のオーストラリア人も、あまりの暴力沙汰に空港から去ってきたと伝えており、また、救出機派遣以外にオーストラリア国民を保護する努力もしない連邦政府を批判している。5時間、空港の外で待ったが、もう諦めた。オーストラリア国民に対してこれがオーストラリア政府の仕打ちだ」と語っている。
■ソース
Taliban fire into air at Kabul airport preventing Australians from catching evacuation flights

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