QLD州政府、独自に隔離施設建設に

民営空港所有地に連邦計画に先行

 8月26日付ABC放送(電子版)によると、QLD州政府は2021年初めに計画していた入国者隔離施設を連邦政府の計画に先行して建設する計画を明らかにした。

 建設予定地はブリスベン市の西方トゥーンバ市に近い国内唯一の民営空港ウェルキャンプ空港に隣接する土地で、ウェルキャンプ空港を経営する地元富豪ワグナー一族の所有地であり、同一族が隔離施設土地提供を提案していた。

 また、アナスタシア・パラシェイQLD州首相がスコット・モリソン連邦首相に計画書を提出したが、モリソン首相が、「何の具体性もない案」と一蹴した後、パラシェイ州首相が、「計画書に具体的な数字も挙げて詳細を記載した。モリソン首相が計画書を全く読んでいなかった証拠だ」と反論していた。その後、連邦がブリスベン国際空港近くの軍用地に隔離施設を建設する案を発表している。

 QLD州では市中感染陽性者ゼロながら、入国者ホテル隔離施設で2人がコロナウイルス陽性と判定されており、パラシェイ州首相は、「この隔離施設は2022年第1四半期末までに1,000床の規模で開設することができる」と語っている。

 建設は発表と同時に開始されており、2021年末までには500床の隔離施設を開設し、2022年3月には残りの500床も開設する予定になっている。

 この施設は2021年1月にワグナー一族の建設会社が、ウェルキャンプ空港を入国者輸送に利用し、隣接する土地に隔離施設を建設する案をQLD州政府に提出していた。ワグナー一族とQLD州政府との契約は企業秘密になっているが、最初に1年間のリース契約、その後2年または3年の延長をオプションとする契約書に署名したと伝えられている。

 スティーブン・マイルズ副首相は、「都心部から離れた土地に専用隔離施設を設けることでこれまでのようなホテル隔離に伴うウイルス漏洩事故を防ぐことができると期待している。隔離専用に設計されていないホテル隔離でウイルス漏洩事故が起きた先日の小規模なロックダウンでさえ、経済に10億ドル以上の被害をもたらした。連邦政府はこの隔離施設建設資金を拠出する気がないことを明らかにしていた」と語っている。

 モリソン連邦首相は、ウェルキャンプ空港隣接予定地が旅客空港ターミナルから遠いことと第3級病院がないことを理由に出資を拒否、代わりにブリスベン空港から5分のダマスカス兵舎に隔離施設を提案していた。しかし、コンサルタント・グループのフィジビリティ調査で、「ピンケンバのダマスカス兵舎跡地案は空港騒音防止対策でかなり計画に遅れが出るだろう」と結論していた。

 マイルズ副首相は、「連邦政府が隔離者の輸送にウェルキャンプ空港使用を認めない場合にはバスで輸送することもできる」と語っている。
■ソース
Regional COVID-19 quarantine facility to be built near Wellcamp Airport in Queensland

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