オーストラリア国内で電話詐欺が爆発的に増大

パンデミックでオンライン・ショッピング増加につけ込み

 9月28日付ABC放送(電子版)は、携帯電話を使った巧妙な詐欺が増えており、うっかりだまされ、総額で何百万ドルもの被害になっていると報道している。

 そのため、専門家は、怪しげな電話を受けた場合には通報するよう呼びかけている。

 豪競争消費者委員会(ACCC)が発表した電話詐欺監視プログラム「Scamwatch program」の新しいデータによると、2021年のこれまでに詐欺犯からかけてくる電話やテキスト・メッセージにだまされて受ける金銭的な被害は6,360万ドルに達している。この額は、詐欺被害総額2億1,100万ドルの30%にあたる。比べて2020年には27%、4億8,200万ドル、2019年には23%、3億2,400万ドルだった。

 ACCCのデリア・リッカード副委員長によると、2020年には1件あたりの被害額は$7,000だったが、2021年には被害件数は減っても1件あたりの被害額が$11,000に増えている。手口もますます洗練されてきており、疑いを抱かない被害者からより多額の金をだまし取るようになっている。

 被害者は先住民族、高齢者、英語以外の言語を母語とする人々が多いという数字が出ている。

 詐欺犯は電話またはテキストで、有名企業や政府機関を名乗り、カード番号や誕生日、パスワードなどの情報を聞き出そうとし、「あなたのクレジット・カードで高額の買い物をしようとしているが心当たりがあるか?」などと言い、被害者を助ける振りをして被害者のコンピュータに入り込み、個人や銀行情報を盗み出す。

 また、電話詐欺の場合にはボイスメールで荷物の配達などのメッセージで送り込むという手口がある。リッカード副委員長は、「パンデミック・ロックダウンでオンライン・ショッピングする人が増えており、eBayやアマゾンなどの大手、オーストラリア・ポストや宅配会社を名乗られると信用してしまうことで被害に遭う」と語っている。

 エディス・コーワン大学のコンピュータ・セキュリティ専門のポール・ハスケル=ダウランド副学部長は、「被害が増えている理由はいくつかある。パンデミックで在宅勤務が増えており、詐欺犯からの連絡を受けても周囲にそのことを相談する人がおらず、他の人の考えを自分で考える力はない。そのため、間違った判断をしてしまう可能性は大きく、その場でクリックしてしまったり、アプリをダウンロードしてしまうことになる。コンピュータ経由の詐欺についてはよく知られているが、携帯端末を使った詐欺についてはまだ認識が広まっていないことも原因している」と分析している。

 リッカード副委員長は、「オンラインでは通話している相手が何者かという確証がないことを忘れないようにしてもらいたい。向こうからかかってきた電話やテキストにその場で自分の情報を渡さないように警戒してもらいたい」と語っている。

 また、「怪しい電話やメッセージを受け取ってもその段階ではまだ安全だから、無視し、削除してしまえば大丈夫だ。また、相手が銀行や有名企業、団体を名乗った場合には相手から送ってきたアドレスなどを使わず、自分で調べてその銀行、有名企業、団体に連絡して、受け取ったメッセージ内容について尋ねることが被害防止になる」と語っている。うっかり、個人情報や銀行情報を疑わしい相手に伝えてしまった場合には直ちに銀行に連絡すること。また、個人情報を盗まれたと思われる場合には政府が出資するIDCAREに連絡することが勧められる。

 ACCCでは、詐欺犯と思われる者の電話番号やアドレスなどを通信事業企業と共有し、摘発や通信阻止などの対策を講じている。また、詐欺と疑わしい電話やテキスト・メッセージを受け取った場合、被害に遭っていなくてもACCCのScamwatchに通報することを勧めている。
■ソース
Phone scams are ‘exploding’ and costing vulnerable Australians millions, new data shows

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