「前州首相と腐敗議員の関係分かっていれば赤信号」

元州スポーツ局局長が腐敗調査委員会で証言

 NSW州の腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)は、グラディス・ベレジクリアン前州首相の背任行為容疑の審理を進めているが、10月18日の審理でポール・ドーン元NSW州スポーツ局局長が証言し、「ダリル・マガイア元腐敗議員の選挙区ワガワガのスポーツ施設への助成金交付を急がされた。マガイア議員とベレジクリアン前州首相との男女関係を知っていれば赤信号が点滅したはずだ」と述べた。

 10月18日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 2020年のICACの審理で、腐敗が暴露され、議員辞職したマガイア氏とベレジクリアン前州首相が2015年から2018年まで男女関係にあったことが証言されている。

 その2人の男女関係があった期間で、かつベレジクリアン氏が州政府財相と州首相を務めていた時期にマガイア元議員のワガワガ選挙区で2つの団体が州政府のスポーツ助成金を申請しており、いずれも申請が通り、合計3,500万ドルが交付されている。

 ドーン元局長は、「州政府機関のスポーツ局は、ワガワガの豪クレー・ターゲット協会施設の改修への助成金申請は当時シドニーのクレー・ターゲット施設と競合する上にシドニーに大会を誘致する上でワガワガの施設への助成金出資のメリットはないと考えられていた。それだけに、ワガワガの施設に助成金が出されることが決まって驚いた。

 マガイア氏は2012年と2016年に州スポーツ大臣に助成金を求める書簡を送っている。その結果、2016年にスチュアート・エアーズスポーツ大臣がスポーツ局に対して、ワガワガのクレイ・ターゲット協会施設改修助成金を政府の支出審査委員会(ERC)に提出するよう指示したと証言されている。

 また、ベレジクリアン氏もワガワガの団体の申請に助成金を出すことを熱心に推していたとも証言されており、ベレジクリアン財相が助成金交付決定書を承認している。ドーン・スポーツ局長は、「ワガワガの2施設の助成金申請は本来通ることのない内容だっただけに助成金交付が決まった時は驚いた」と述べている。

 18日には証人予定のない州政府職員らの当時の電子メールが証拠として提出され、ベレジクリアン財相が助成金認可を急ぐようにと催促しているなどの内容の電子メールも証拠として出された。

 ベレジクリアン前州首相は不正行為をいっさい否定し、常にNSW州州民の最大の利益のために行動してきたと語っている。

■ソース
Berejiklian inquiry LIVE updates: Paul Doorn tells ICAC former NSW premier’s relationship with Daryl Maguire would have been a ‘red flag’

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