20日、メルボルンで行われたアジア・カップ2015、グループ・リーグD組の日本対ヨルダン戦は日本が2-0勝利。3連勝で勝ち点9を積み上げて堂々のグループ・リーグ1位通過を決めた。
16日のブリスベンでのイラク戦と全く同じメンバーを先発させた日本は、試合の立ち上がりからキレのある動きを見せる。前半11分には、右サイドのタッチ・ラインぎりぎりから香川真司が上げたボールを乾貴士がボレーで合わせ先制かと思われたが、直前の香川のプレーがゴール・ラインを割っていたとの判定で得点ならず。
前半24分、ペナルティー・エリアの左からの乾のスルー・パスに岡崎慎司が反応。岡崎が振りぬいたボールは相手GKが好守で阻むも、そのこぼれ球を走り込んでいた本田圭佑が落ち着いて蹴り込み、日本が待望の先制点を挙げた。
その後も一方的な展開で試合を進めた日本だが、追加点は奪えないままに前半を1-0で折り返した。
後半に入ってから次第に、負ければ後のないヨルダンが日本陣内に攻め込むシーンが増えてくる。日本もなかなか好機を生かせず嫌なムードも漂い始めた後半34分、アギーレ監督は流れを引き寄せるために、岡崎に替えて武藤嘉紀を投入。その起用に応えた武藤が、同じく途中出場の清武弘嗣のスルー・パスに反応して左サイドを駆け上がって出したグラウンダー気味のクロスを走り込んだ香川がねじ込み、日本に試合を決定付ける追加点が入る。
試合は、このまま2-0で日本が勝利、堂々のグループ・リーグ1位通過を果たした。日本はこの後、シドニーに移動。中2日の厳しい日程で23日、グループCを2位通過したUAEと準々決勝で対戦、5回目の戴冠に向けての試練の決勝トーナメントの戦いをスタートさせる。