豪競争消費者委員会が強く警告
ペトロール小売業界は、豪競争消費者委員会の監視が厳しくなり、競争促進のためにオンラインで現在の各所のペトロール価格を比較できるシステムの利用が伸びているにもかかわらず、マージンが記録的なレベルまで拡大していることが伝えられている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
国際的な石油価格は2017年第2四半期に10%以上も低下しているが、同時期に国内給油所でのペトロール価格は3%しか下がっていない。
5大都市のペトロール平均価格は、2017年第2四半期には第1四半期から1リットル当たり3.9セント(cpl)下がって、125.2cplになっていたが、小売りマージンは高止まりしている。
ACCCのロッド・シムズ委員長は、「ペトロール価格は2002年以来最低レベルに下がっているが、小売業者のマージンの高さを考えるともっと下がっていなければならない」と語っている。
ACCCの報告書は、2015年度以来グロス・マージンが伸びているのは、規制コスト、法準拠コスト、特にNSW州の2つのコストが反映しているのではないかとも記しているが、コストだけではマージンの伸びが説明つかない。2017年度のポンプ価格は、国際的に精製石油価格がOPECカルテルの原油産出量制限失敗のおかげで比較的低くなっているおかげであり、ポンプ価格のうち42%が国際的な精製石油価格で、残りのうちの42%が税金、消費税、燃料税だ」と語っている。
また、大都市圏に比べると郡部のペトロール価格はさらに高くなっている。シムズ委員長は、「ドライバーは燃料価格アプリを使って近隣でもっとも廉価な給油所を見つけてもらいたい」と語っている。
2016年度にACCCがケアンズのペトロール市場を調査した結果、同市の給油所は国内のどこの給油所と比べても38%前後高い純益を得ていることが明らかになった。
■ソース
Petrol retailers reaping record margins despite increased surveillance, watchdog says