「安いソーラー・パネルにこだわり過ぎると被害に遭う」

業界専門家が「安かろう悪かろう」製品氾濫を警告

 屋根据え付けのソーラー・パネル産業の専門家が、「オーストラリアは粗悪なソーラー・パネルの輸入品が氾濫している。住宅用屋根ソーラー・パネル据え付け業者やソーラー・パネル製品の規制が十分でないのではないか」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 監査によれば、住宅の屋根に設置されたソーラー・パネルでClean Energy Regulatorの検査を受けるのは全体の1.2%に過ぎず、しかも検査を受けたパネル設置工事の6件に1件は基準に不合格な上に、30件に1件は「安全性に欠ける」と判定されている。

 監査の結果、サンプル数から逆算して、国内の屋根に設置されたソーラー・パネルの何万件かが「安全性に欠ける」状態にあると判断されている。

 この報告は、豪連邦監査院 (ANAO)が2018年末にClean Energy Regulator (CER)の検査記録を調べたもので、屋根のソーラー・パネル設置が適切でないものやむしろ危険なものが全国に何万という件数でそのままにされていることを示している。そのような設備は危険なだけでなく、オーストラリアが再生可能エネルギー目標として基礎にしているクリーン・エネルギーを生産していない可能性がある。

 ソーラー・パネルを設置した業者でさえ、「2008年から2014年頃までの初期のソーラー・パネルのかなりの数が故障して取り外されている。25年持つといいながら2,3年で故障してしまう劣悪なソーラー・パネルは結局業界の評判を落とすだけだ。それでなくともソーラー業界には様々な問題が起きているのだ」と語っている。

 キャンベラのミシェル・マキャン博士は、ソーラー・パネルを検査できる国内でも数少ないラボを運営しており、「パネルの品質はかなりまちまちで、有名ブランドの新品でさえ期待したほどの成績を上げない場合がある。しかも欠陥品は目で見ても分からない。海外メーカーの中には、オーストラリアでは製品の品質検査を受けないと知っていて、粗悪品をオーストラリアに送ってくるところもある。メーカーはたくさんあるから、オーストラリアに送る製品には手抜きするメーカーも跡を絶たない。我が国には輸入品に対して厳しい検査をする風土が欠けている。そうするとメーカーもたまたま欠陥製品が見つかると、オーストラリアに送れば問題ないと考えることになる。オーストラリアの消費者は価格にはうるさいが品質には無頓着だということが海外に知れ渡っている。安い製品が良品質ということはあり得ない」と語っている。
■ソース
Australia’s obsession with cheap solar is derailing the market, insiders say

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