WA、過剰ソーラー・パネル電力廃棄の権限を検討

買電コスト削減と供給電力サージ停電の防止に

 ソーラー・パネル普及の影響で陽光の強い時間帯にはソーラー・パネルからグリッドに送られる電力が急上昇し、変電所設備の過負荷を招き、停電を引き起こすことがあるため、電力市場管理機関は、WA州の電力消費者のソーラー・パネルからの余剰電力をグリッドに戻さずに廃棄する権限を要求している。また、余剰電力の廃棄で、電力会社はソーラー・パネルに対する買電払い戻しを減らすこともできる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Australian Energy Market Operator (AEMO)のオードリー・ジベルマンCEOは、「ルーフトップ・ソーラーの普及が送電網の安定性を脅かさないよう制御するためにはスマート・インバーターと呼ばれる装置が不可欠だ」と語っている。

 ジベルマンCEOの発言はWA政府のビル・ジョンストン・エネルギー相も支持しており、ルーフトップ・ソーラーの出力状況を把握し、これを制御することは重要だ」と語っている。

 AEMOは、このままソーラー・パネルの普及が進むと、2,3年以内に大口電力市場が不安定になる危険があるとしており、ジベルマンCEOも、「個人、事業所の再選可能エネルギーへの移行は止まることがないだろうし、その移行を慎重にコントロールすることは関係機関の責任だ」と語っている。

 そのコントロールを担うのがスマート・インバーターと呼ばれる装置で、これはソーラー・パネルからの電力が送電網の過負荷を招く危険を検出し、自動的に過剰電力を放散することができる。この装置は2017年に業界の合意ができて以来設置が進んでいる。

 現在、ソーラー・パネル所有者は自由に電力をグリッドに送り込むことができ、電力会社は一単位あたり7.1セントの買電価格をパネル所有者に払い戻している。しかし、このように何の制限もなくソーラー・パネル電力をグリッドに送り込むと、電力の安定供給のために石炭やガスの火力発電所に多大の負担がかかることが問題になりつつある。

 現在、WA州では約30万世帯がソーラー・パネルを設置しており、総合発電量は1,000メガワットに達している。
■ソース
Authorities look to control household rooftop solar power systems to stabilise the grid

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