マスク・メーカー、消費者保護機関に告訴される

P2マスクを15.4倍に便乗値上げ

 P2フェース・マスクの需要が急増した時に価格を15.4倍に引き上げたメーカーを国内薬剤師団体が「便乗値上げ」として、消費者保護機関の全豪競争消費者委員会(ACCC)に訴えた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 大陸東部はQLD州からVIC州までブッシュファイアが各地で猛威を振るい、シドニー都市圏が連日煙に包まれていた。その上に2020年1月、中国武漢を中心にして新型コロナウィルスが蔓延の兆しを見せ始めた。そのため、一般的なマスクよりも目の細かいP2フェース・マスクの需要が急激に高まった。

 しかし、P2フェース・マスクのメーカーが、それまで1個$2.50だったフェース・マスクの卸売価格を$38.50に引き上げた。しかし、この値上げに怒った薬剤師団体がメーカーを相手取ってACCCに告訴するという騒ぎになった。

 先週、薬剤師ギルドのアンソニー・タッソーニVIC州支部会長がACCCに訴えたもので、公衆衛生の不安が広がっている時に、リヴィングストン株式会社がこれに便乗し、利益を拡大するために同社の製品の価格を大幅に引き上げたとしている。

 同氏は、「この値上げ率は異常な大きさだ。薬局は、この1500%を超える値上げを店頭価格に転嫁せざるを得ないが、消費者の腹立ちの矢面に立たされたのが薬局だ」と語っている。

 また、「メーカーのその法外な行為が消費者保護法に違反するかどうか、ACCCの説明を求めている」と語った。

 また、一部の消費者がマスクを大量に買いあさり、高値で転売したり、海外の親戚に送るなどしていることが明らかになると、薬局に対して、客一人あたりのマスク販売量を制限するよう指示があった。
 連邦政府は、国の医療資材在庫からプライマリー・ヘルス・ネットワークを通して医師、ヘルス・ワーカー、薬剤師に130万枚のマスクを放出したが、このマスクの販売は禁じられている。また、COVID-19の疑いのある患者の検査、治療時には医師はP2マスクを着用し、、一方、その患者は通常の医療用マスクを着用するよう指示が出ている。
■ソース
Face mask supplier referred to ACCC over ‘opportunistic’ 1500% mark-up

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