$600の児童カー・シート、衝突テストで欠陥商品に

衝突再現の衝撃で児童ダミー前方に投げ出される

 児童用カー・シートの衝突テストで、ストラップで固定されている児童ダミーが前方に投げ出されているという結果になり、メーカーがリコールを発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 3月5日、Joie i-Travvelカー・シートのメーカーが、直ちに同製品の使用を止め、購入店に持参して、製品の交換か払い戻しを受けるよう呼びかけた。

 衝突テストは、独立非営利機関、Child Restraint Evaluation Program (CREP) が行ったもので、CREPのテストでダミーが座席から飛び出すという事故は初めてのできごと。

 テストでは同製品を後部座席に前向きに固定した上で時速56kmでの衝突を再現した時にこの事故が起きている。このカー・シートは新生児から生後6か月までは後向けに取り付けるよう設計されており、6か月から4歳までは前向きにセットするように指示されている。

 Joie社のジェリー・イングレアムCMOは、「CREPのテスト条件で当社の製品がこんな結果になったことにショックを受けている」と語っている。

 CREPのテストではダミーがストラップなどの固定具から飛び出し、一回転して投げ出されている。このテストを行った専門家は、現実の事故の場合、これは致命的な結果になると語っており、他の専門家も驚いている。

 CREPでは過去25年間様々な衝突テストを行ってきたが、このような事故は初めてであり、$629というかなり高価なカー・シートがわずか時速56kmという低い速度で失敗したことになる。

 Joie社では、監督官庁からリコールを命じられる前に任意でリコールを発表しており、2019年2月以降に購入されたモデル「C1209BANOR-600」および「C1209BATBK600」が対象になる。

 リコール対象製品は、「Consumer Protection Notice No. 3 of 2014およびAustralian Standard AS/NZS 1754 Child Restraint Systems for Use in Motor Vehicles」適合製品とされていた。

 NRMAのピーター・コウリー氏は、製品の欠陥が事故の起きる前に発見されたことを評価し、また、迅速にリコールを決めたメーカーを評価している。また、CREPのテスト規格はオーストラリアの公式規格より厳重であり、CREPに合格すれば高く評価されることになる。
■ソース
$600 children’s car seat recalled after dummy ejected in crash test

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