アサヒビール、オーストラリアの大手ビール会社買収

5銘柄売却案提示で競争消費者委員会も了承

 日本のビール・メーカー大手のアサヒ・ビバレッジ社が160億ドルでオーストラリアのCUB社の買収の認可を申請していたが、このほど外国投資審査委員会(FIRB)の認可を得たことが伝えられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 CUB社はカールトン・ドラフトやビクトリア・ビターなどのブランドで知られるオーストラリア大手の醸造会社で、1907年にメルボルンで設立され、現在は国際的な醸造会社グループのアンハイザー=ブッシュ・インベブ (AB InBev)社の傘下にあった。

 この買収でアサヒ・ビバレッジ社自身のシェアにCUB社の45%のシェアを加えて国内のビール市場の48.5%を握ることになる。

 CUB社の銘柄には他にもメルボルン・ビター、グレート・ノーザンなどがあり、アサヒの銘柄にはアサヒ、ペロニ、マウンテン・ゴートなどがある。

 5月7日、アサヒ・ビバレッジ社はピーター・マージン会長名義で声明を発表し、「弊社は、カールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ(CUB)社の買収をFIRBが認可したことを歓迎する。FIRBの認可は規制当局の審査がすべて完了したことを意味するものであり、買収契約締結に対する規制当局の条件がすべて満たされたことでもある」と述べている。

 また、「CUB社は、オセアニアにおけるアサヒ・ビバレッジズ地域ハブの一部門になる。両社は6月1日に買収契約締結を行い、同日をもってCUB社はアサヒ・ビバレッジズ社に加わることになる」と述べている。

 ABInBev社も同社のウエブサイトに、買収計画がFIRBの認可を受けたことを明らかにしている。

 この買収計画自体は2019年7月に発表されていたが、豪州競争消費者委員会(ACCC)が、「この買収でアサヒ・ビバレッジ社のビール、サイダー(リンゴ酒)の国内シェアが大きくなり、競争が阻害されると同時に価格上昇が懸念される」として異議を唱えていた。

 結局、アサヒ・ビバレッジ社が、ビール2銘柄、サイダー3銘柄を売却すると提案し、ACCCもその5銘柄が売却されるならそれ以上反対しないとの態度を表明した。
■ソース
Japanese brewer Asahi’s $16 billion bid for CUB gets FIRB approval

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