規制緩和でショッピング・センターに買い物客殺到

感染者増えれば再び社会的距離強制に復帰

 母の日を翌日に控えた5月9日、コロナウイルス社会規制が緩和に向かっていることもあって、オーストラリア各地のショッピング・センターに買い物客が殺到し、1.5mの社会的距離も完全に無視されている光景に、再び感染者が増えるような事態になれば厳しい規制を再導入しなければならなくなると危惧されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 外出自粛の政府命令と次第に強まる規制で1か月以上の期間が過ぎて一部の州と準州では今週から社会規制緩和が発表されている。

 規則緩和で業種によっては久しぶりに営業再開にこぎ着け、一方、市民も久しぶりに不要不急の品物を買いに行っても大丈夫だと実感し始めている。

 ABCの取材によると、シドニー都市圏西部、バンクスタウンのショッピング・センターでは買い物客が1.5mの距離を取らずにひしめきあっていた。店内では社会的距離などの規制を実施する店もあるが、外の行列待ちの買い物客も規制すべきだとの声もあった。また、買い物を早々に切り上げて帰るという買い物客もいた。

 全豪小売業者連合会(ARA)によると、ショッピング・センターの混雑はNSW、VIC両州が最悪で、連合会のポール・ザハラCEOは、「何週間ものロックダウンが続いた後で国民が買い物に出かけたい気持ちは非常に結構なことだ。小売業界にとっては明るい見通しが持てることだし、規制が緩和されれば買い物に行きたいという国民の気持ちもごく自然なことだ。ただし、小売業界としては、安全に営業再開を進めていきたいと思っている。しかも、小売業界が全面的に営業再開するまでにはまだ州政府のゴーサインを待たなければならない状態だ」と語っている。

 ザハラ会長はさらに、「小売店はどこでもこの週末の営業再開に向けて準備してきた。お客さんも自重していただきたい。社会的距離規制を守り、徐々に規制が緩和に向かうことは買い物の市民にとっても、小売業者にとっても、誰にとっても利益になることなのだから」と語っている。

 また、「まるで社会的規制は個々の店には適用されているが、ショッピング・センターには適用されていないようなありさまだった」と語る買い物客もいる。
■ソース
Crowds swarm to shopping centres as coronavirus restrictions begin to ease, causing alarm over lack of social distancing

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