NSW州、6月1日より州内全域休暇旅行自由に

他州に遅れて、困窮するツーリズム業界に朗報

 国内の他の州ではすでに「正当な理由」の要らない休暇旅行の解禁が始まり、グラディス・ベレジクリアンNSW州政府もレストランや喫茶店などの営業停止を社会的距離規制付きで解除していたが、州内の長距離旅行の規制解除は延期していた。そのため、依然として、「仕事、学校、家族友人訪問」以外の理由の長距離旅行は規制対象になっていた。

 5月19日の発表で、6月1日より理由を問わず州内の旅行が自由になった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 レストラン、喫茶店の営業停止解除の際には、「州内郡部への休暇旅行解禁は急がず、状況を監視して決める」と語っている。

 州内郡部の旅行業界はブッシュファイアに続いてコロナウイルス・ロックダウンで二重の災害を受け、経済的にも困窮が進んでいた。

 一方でベレジクリアン州首相は他州の州境閉鎖に反対しており、州間移動規制の撤廃を望んでいた。しかし、州境は依然閉鎖されているため、今後も休暇旅行はNSW州内に限られる。

 国税庁(ATO)のデータをまとめた豪統計局(ABS)によると、郡部では比較的大きな雇用を占める観光業界がロックダウンで厳しい影響を受けており、特に州中北部海岸地域のコッフス・ハーバー=グラフトン地域が最大の打撃を受けており、雇用人数でそれぞれ11.8%、11.2%減少している他、海岸地域の観光地はどこも厳しい状況にさらされている。

 ウロンゴン大学のビジネス学部のマーチン・オブライエン准教授は、人口10万に満たないショールヘイブン市では2020年第二四半期には、21,000人が失業することも考えられる。同市は観光を基幹産業の一つとしており、2019/20年夏のピーク・シーズンにブッシュファイアに見舞われて収入を失っており、今はコロナウイルスのために収入の道を閉ざされている。失業率が20%になっても、その背後にもっと大勢の失業者がいることが考えられると語っている。
■ソース
Holidays to be allowed in NSW from June 1 as coronavirus travel restrictions eased

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