リサイクル産業に連邦・州・業界から6億ドルの投資

諸国の廃棄物輸入禁止から2024年には輸出禁止

 政府、廃棄物リサイクル業界などが総額6億ドルを投資し、1万人の新規雇用を創出する廃棄物リサイクリング振興計画が動き始める。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 2019年8月、現在の全国連邦改革評議会(NFRC)の前身、オーストラリア政府評議会(COAG)は、2024年には未処理の廃棄物の輸出を禁止することで合意している。

 この計画には連邦政府が1億9,000万ドル、州政府が1億9,000万ドル、リサイクリング産業界から2億ドルが投資されることになっており、廃棄物の選別、処理、再生の新しいインフラストラクチャ建設に充てられる。

 スッサン・リー連邦環境相は、「この計画で廃棄物処理プラント建設に1万人の雇用を創出し、さらにプラントを動かす職員が必要になる」と語っている。

 さらに、「廃棄物の輸出を停止すれば廃棄物処理とリサイクリングが国内廃棄物処理産業を改革し、雇用を創出すると同時に貴重な資源を国内経済に還元することができる」と語っている。

 2024年の未処理廃棄物輸出禁止はすべての輸出を禁止するものではなく、有害な廃棄物の輸出を阻止する目的を持っており、COAGの声明によれば、「この禁止措置は、仕向地国の人々の健康と環境に安全で高価値資源となる物資だけを輸出することを目的」としている。

 オーストラリアは年間6,700万トンの廃棄物をつくりだしている。2019年度にはプラスチック、紙、ガラス、タイヤなど、価値にしておよそ2億9,000万ドル相当の廃棄物、140万トンを輸出している。

 しかし、2018年にはオーストラリアの廃棄物の最大輸入国だった中国が廃棄物輸入を禁止しており、さらに、インド、台湾、マレーシア、タイなども中国に続いて廃棄物の輸入禁止措置の考えを明らかにしている。また、オーストラリアのプラスチック・リサイクル率は12%で、残りはすべて埋め立て地に送られている。

 プラスチックおよび鉄鋼のリサイクリング企業、パクト・グループでは、「埋め立ての場合、1万トンにつき3人が作業に従事しているが、これをリサイクル化した場合、10人を雇用することができる」と語っており、メルボルンのレイバートンに4,000万ドルをかけて新しいプラントの建設を計画している。このパクト・グループは、2020年2月にアサヒ・ブリュワリーズNSW社、クリーナウェイ・ウェイスト・マネージメント社と共同でNSW州オルバリーにプラントを建てる計画を明らかにした。
■ソース
Job boost expected from $600m recycling scheme as 2024 export ban looms

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