全国閣僚会議、ウイルス蔓延中入国フライト削減

在外オーストラリア人は海外で無一文の危険も

 連邦首相と州首相、準州主席大臣で構成される全国閣僚会議は、海外からオーストラリアに到着するフライトを3分の1削減すると発表したが、在外オーストラリア人の間には、「帰りたい時に帰れず、海外で無一文になる可能性もあるのではない」と動揺が広がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えたもので、海外からの帰国者が国内に到着する度に14日間のホテル隔離を義務づけており、今のままでは人員や予算の負担がばかにならないとしており、今後は帰国者の総数を週に4,000人まで減らす考えを支持した。

 スコット・モリソン連邦首相は、「現在、毎週7,000人前後が帰国している。これは半数を少し上回る程度まで減らす。また、州、準州の政府は、帰国者の14日間のホテル隔離の経費を本人負担とすることを決めている」と語った。

 シンガポールで働いているカップルの場合、妻が人員整理で解雇され、夫も勤務時間を減らされており、9月にオーストラリアに帰る予定になっているが、「帰れるのかどうか分からない。航空会社は乗客をどうやって選ぶのか分からない。ビジネス・クラスの乗客を優先するのか、それとも予約順なのか。オーストラリア国民ならオーストラリアに帰ることは難しくないと思いがちだけれどどうなるのか分からない」と語っている。

 また、「政府は、在外豪人は早くに帰っているべきだったというけれど、パンデミックがこれほど悪い状態になるなどとは誰も予想できるわけないではないか。初めの頃には二人ともちゃんと仕事があり、大丈夫だと思っていた。政府に予想がつかなかったのなら私達にはなおさら予想がつくわけないではないか」と語っている。

 モリソン首相は、「在外国民にとっては帰るのが難しくなることは分かるが、オーストラリア国民の健康を守るためにはやむを得ない」と語っている。

 また、オランダに滞在している女性は、「寝耳に水の決定だ。帰りたいと思うが、2週間のホテル宿泊費を負担するというのは旅行の予定に入っておらず、突然の大きな負担増だ」と語っている。
■ソース
National Cabinet’s decision to cut inbound flights amid coronavirus pandemic leaves Australians overseas worried

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