コロナウイルス治療薬、国内初の医薬品管理局認可

快復への期間短縮で病院の負担を軽減

 コロナウイルス治療薬がオーストラリア国内で初めて医薬品管理局(TGA)から暫定認可を受けた。この治療薬は患者の快復期間を短縮し、病院の負担を軽減できる可能性を期待されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 「remdesivir(英語ではレムデシビアに近い発音。日本ではレムデシビル)」と呼ばれるこの医薬品は2013年以来エボラウイルスなどの治療に使われている抗ウイルス剤で、アメリカでは2020年5月から認可を受けている。

 これまでの治験では、重症患者の快復を早めることが実証されており、オーストラリアではアメリカなどから2か月遅れで初めて国内での使用が認められた。

 7月10日の認可は暫定認可だが、コロナウイルス感染症で重症の成人と思春期の若年者への適用が認められる。

 また、この治療薬は、現に病院に入院しており、重症で、酸素吸入または高レベルの人工呼吸装置を必要としている患者に限って使用が認められている。

 TGAのメディア・リリースは、「レムデシビアは、コロナウイルス重症感染症で苦しむ患者の入院期間を短縮することが実証されており、コロナウイルス感染治療薬としてはもっとも有望な医薬だ。オーストラリアのパンデミックとの戦いで画期的な医薬ではあるが、コロナウイルス感染予防や感染発病者でも軽症の場合には効果がないことをはっきりしておかなければならないだろう」と述べている。

 また、暫定認可を与えたのは、「6年という年限付きの認可であり、暫定的な臨床データに基づき、オーストラリアの国内患者にも利益となるという考えでの認可だ」と発表している。

 4月に発表されたアメリカ政府後援の大規模な臨床治験で、レムデシビアが重症患者の快復時間を31%短縮することが証明されているが、コロナウイルスによる死者を減らすことはできなかった。また、エボラ熱治療のために開発されたが、エボラ熱に対してはほとんど効果がなかった。
ソース
First COVID-19 treatment drug approved in Australia could reduce hospital strain

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