「まったく先行きの見通し立たず」

中銀、政策金利0.25%据え置き

 コロナウイルス蔓延の経済的被害が次第に広がっていることが明らかになりつつある現在、中銀(RBA)理事会は、政策金利を現行の0.25%に据え置くことを決めた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 理事会の後、フィリップ・ロウ総裁は、RBA理事会がコロナウイルス蔓延の前に定めた記録的な低金利を据え置くと発表したもので、5月8日には、GDP、失業率、インフレ率、賃金成長率など経済状況に関する主要見通しを盛り込んだ4半期ごとの金融政策声明を発表する予定になっている。この声明では、史上最悪の四半期実績に対する銀行の構えが示されるものと期待されている。

 5月5日の記者会見では、ロウ博士は、「国内経済は2020年前半には10%の収縮、また1年間では6%の収縮になると推定される。しかし、2021年には6%回復することが予想される。豪経済は非常に難しい時期にあり、先行きの見通しはかなり不安定要素がある」と語っている。

 さらに、「2021年には回復に向かうが、今後、失業率は10%のピークに達し、年末でも7%以上のままになると予想される。ただし、通常より速い経済活動が回復すれば強力な経済回復も可能だが、規制緩和が遅れたり、再導入しなければならない事態になれば、経済への影響を予想をはるかに超えた甚大なものになるだろう」と語っている。

 これまでもロウ博士は何度か、0.25%という数字がRBAの取り得る最低限度だと示していたが、金融市場では60%の確率でさらに利下げがあると予想していた。しかし、同じ金融市場が、2021年の10月にもRBAの政策金利が0.25%にとどまっていると予想している。

 それに対して、ロウ博士は、「完全雇用に向けて進展があるまで金利を引き上げることはないと言明しており、「理事会は、この困難の中で雇用、収入、ビジネス活動を支持するためにできることをなんでもする用意がある。そうすることでオーストラリアが経済回復に向けて有利な位置に付けるようにする」と語った。
■ソース
‘Considerable uncertainty’: RBA holds rates even as economic hit from virus widens

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