画家チャールズ・ブラックマン死去、90歳

「不思議の国のアリス」作品群の作家

 人間の条件を描いたオーストラリアでもっとも傑出した画家の一人、チャールズ・ブラックマン氏が死去した。

 ブラックマン氏は90歳の誕生日を迎えて1週間後に家族に看取られながら息を引き取った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ブラックマン氏は彼の画家世代最後の一人であり、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に題材を取った作品群で知られている。息子のオーガスト・ブラックマン氏は、「父はもっとも心の広い画家だった。父は私たち、すべての人の夢を描いた。人々の感情をあれほど巧みに描くことができた人に会ったことがない。父の遺産はすべての人々のものだ。一人の人間がこれほどコミュニケーションすることができたというのはすばらしいことだ」と語っている。

 ブラックマン氏は1928年にアルコール中毒の父親と賭博中毒の母の間に生まれ、彼と3人の姉妹は養護施設を出たり入ったりしていた。13歳で学校を出ると、新聞イラストレータとして勤め始め、1950年代にはメルボルンに暮らし、郊外ハイデルバーグのハイド派芸術家達と交わった。その後、アーサー・ボイド、ジョン・ブラックらの「アンティポディアン」運動のメンバーに加わる。

 1959年、グループは、「アンティポディアン宣言」を発表し、当時の主流だった抽象表現主義に抵抗する宣言を行っている。

 ブラックマン氏の代表作、「不思議の国のアリス」作品群は1956年から1957年にかけて、当時の妻、バーバラをアリスに見立てて描いている。

 ブラックマン氏は世界を旅しており、作品はニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのテート・ギャラリーでも展示されている。1977年にはオーストラリア美術への貢献によりイギリスのOBEを授けられている。

 最初の妻バーバラ・ブラックマン氏とは27年間連れ添い、3人の子供をもうけているが、ブラックマン氏の酒癖のために離婚、ブラックマン氏は当時19歳の娘クリスタベルの友人、ジェネビエブ・ド・クーブリュー氏と結婚し、2人の子供をもうけたが8年後に離婚している。3人目の妻ビクトリア・バウアー氏との間に息子が1人いる。
■ソース
Artist Charles Blackman, known for Alice in Wonderland series, dies aged 90

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