今年も晴天の夜を彩る盛大なマルディ・グラ

ブッシュファイア消防士も参加、大企業も支持を発表

 1978年の同性愛禁止の法律に抗議して同性愛者グループがシドニー市のオクスフォード・ストリートでデモを敢行し、大勢の逮捕者を出し、メディアが氏名を公表したために解雇された人も多かった。その78年デモを記念して毎年開かれるシドニー・ゲイ・レズビアン・マルディ・グラが2月29日夜に開かれた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 現在では参加者もLGBTQIと様々な性的少数者が参加し、連邦、州政治家も自由党、労働党、緑の党と保革双方が参加している。かつて同性愛者を逮捕したNSW州警察はすでに公式謝罪をしており、警察官、消防署員、国防軍将兵、宗教聖職者なども参加している。今年はブッシュファイアと戦った郡部消防局ボランティアも参加して沿道の群衆の喝采を浴びた。

 今年のパレードでは、午後10時頃、自由党のフロートがテイラー・スクエアにさしかかった時に抗議グループがスコット・モリソン連邦首相がパレードに参加するプラカードを掲げて入り込んだため、警察官が抗議グループを排除する一幕もあった。

 先住民族グループは、歓迎の儀式を行い、「真実を話そう」などのプラカードを掲げて参加した。

 また、同性結婚が合法化された現在も、性転換者に対してはまだ転換後の性を認めない法制もあり、その権利を要求するグループに対してひときわ高い喝采があった。

 パレードの前にアンソニー・アルバネージ連邦労働党党首が挨拶し、「マルディ・グラはシドニー市とその多様性の祝祭だ」としつつも、「社会に同性愛憎悪はまだ根強い」と語っている。

 また、自由党と国民党の保守連合政権が策定している「宗教自由」法案に対しても、「信仰の自由が他の人々の自由や権利を侵す者であってはならない」と批判を加えている。

 今年はカンタス、WHotels、ロレアル、ウールワース、ボーダフォン、カールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ、ANZ銀行が自前のフロートで参加、マコーリー・ビジネス・スクールのデビー・ハスキ=レベンサール教授は、「国内大手企業がLGBTQIの権利を支持することに企業としての利益があると気づいている」と分析している。
■ソース
Protesters removed as Mardi Gras sends political messages

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