腐敗摘発独立調査委員会の証人証拠隠滅図る

中国人富豪の労働党違法政治献金問題調査で

 9月20日、NSW州腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の審理で証人がトイレ休憩時間中に義理の兄弟に電話し、証拠隠滅を依頼していたことが委員会側に筒抜けになっており、審理再開直後に追及を受けた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この証人、パトリシア・シュウは、政治資金パーティの開かれた中華街のレストランの元従業員で、労働党への政治献金の隠れ蓑とされた5人のうちの1人。労働党NSW州支部が選挙管理委員会に提出した政治献金リストで同レストランの従業員が一律に労働党に$5,000の政治献金をしていることになっていたが、レストランの給料で政党に$5,000の献金をすることは不自然としてICACの疑惑を呼ぶ結果になった。

 同日の審理で、シュウ証人は、証人の上司で労働党議員候補を目指していたジョナサン・イーの指示に従って虚偽の$5,000政治献金を2度偽造したことを認めた。

 その後、審理は一旦閉会し、翌日に持ち越されることになったが、しばらくして突然再開され、シュウが証人席に呼び戻され、委員会付きの弁護士、スコット・ロバートソン氏が、いくつか追及の質問をした。

 ロバートソン氏は、「朝の休憩時間にあなたはトイレで携帯電話から電話しましたね。誰にかけたのですか?」と質問し、シュウ証人は、「義理の兄弟に」と答えている。

 シュウ証人は、義理の兄弟に自分の家に行き、ICACが要求している証拠物件の入ったピンクのフォルダーを探して持ち去るよう依頼したことを認め、ロバートソン氏は、「なぜ、フォルダーを隠すよう依頼したのですか?」と質問し、シュウ証人は、「ジャナサンを助けたかったから」と答えている。

 ロバートソン氏は、「あなたは、ICACの調査委員長が提出を求めた、まさしくその資料を隠そうとした。違いますか?」と質問し、シュウ証人は、「その通りです」と答えている。

 シュウ証人は、携帯電話とパスワードを提出するよう命じられたが、朝の休憩時間にシュウ証人がトイレで携帯電話から電話したことをなぜロバートソン氏が知ったのかについてはまったく明らかにされなかった。

 2015年、不動産富豪の黄向墨が労働党に10万ドルの違法献金をしようとしたが、そのためにエンペラーズ・ガーデン・レストランの従業員の名義で$5,000ずつに分けて届け出が出された。
■ソース
ICAC witness Patricia Siu caught phoning brother-in-law to hide evidence during bathroom break

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