「2歳の娘が公正な手続きを受けられなかった」

タミル人難民一家、連邦裁判所で小さな勝訴

 QLD州中部、ブリスベンとマッカイの中間地点にある小さな町、ビロエラで一時的に生活していたタミル人難民認定希望者の一家は、連邦政府が、「タミル人がスリランカに帰国しても危険はない」と判断し、スリランカ送還の前段階としてクリスマス島入管収容所に移していた。

 これに対して、一家は一番若い娘がオーストラリアの保護ビザ請求資格を持ちながらその手続きを連邦政府が不当に拒否しているとして連邦裁判所に提訴していたが、4月17日、連邦裁が家族の主張を容れる判決を下した。ただし、この判決で家族がオーストラリアでの居住を認められたわけではない。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 この一家は、プリヤ、ナデサリンガムの2人と、オーストラリアで生まれたコピカちゃん(4)とタウルニカアちゃん(2)の4人で、タウルニカアちゃんにオーストラリアの保護ビザを申請する権利があるかどうかをめぐって争われていた。

 連邦裁判所のマーク・モシンスキー判事は、デビッド・コールマン移民相が大臣職権でタウルニカアちゃんのビザ申請を認める手続きを取っていたことを認めた。タウルニカアちゃんは、オーストラリア生まれにもかかわらず、「無許可海上入国者」と見なされており、通例としてビザ申請資格がないとされている。

 モシンスキー判事は、2019年9月にタウルニカアちゃんが保護ビザを申請した時にはまだビザ申請の権利は発生していなかった。ただし、コールマン大臣が2019年5月に移民省に対して大臣職権でタウルニカアちゃんのビザ申請を認めることを検討していた。

 その結果、タウルニカアちゃんは、2019年8月に審査が行われていたことを知らされず、また意見陳述も認められなかったことから公正な手続きを受けられなかったということになった。双方には7日間以内に合意命令を受け入れるかどうかを決めなければならない。

 一家のカリーナ・フォード弁護士は、「公正な裁きが行われたと思うが、現実的には依然としてすべては大臣と移民省の手に握られている」と語っている。

 一方、ダットン内務相は、「スリランカに送還されるタミル系移民は難民ではなく、オーストラリアに滞在することは認められない」と発言している。
■ソース
Tamil family on Christmas Island wins Federal Court case

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