ヘイドン元連邦高裁判事、セクハラ容疑否認

6人の判事女性助手の訴えで監察官の調査

 ダイソン・ヘイドン元連邦高裁判事が、現役時期に判事女性助手6人に性的嫌がらせをしていたとの訴えが被害女性から出ていたことを受けて監察官の調査が開かれていたが、委員会は訴えを事実と認めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 訴えていた女性6人のうち5人は当時ヘイドン判事の下で働いており、1人は他の判事の下で働いていた。

 この調査を行ったビビアン・トム博士は連邦政府の情報国家安全保障監察官を務めたことがあり、調査報告を受けて、スーザン・キーフェル主席判事は、「この事件は高裁判事と職員全員にとってゆゆしい問題。6人の女性には高裁として深く陳謝する。このような訴えを出すことが心理的に非常に難しいことはよく承知している。6人の女性の被害経験の証言はすべて信用できる」と語っている。

 さらに、「元助手の女性達何人かと話しており、女性達の考えや改善に向けて意見をありがたく評価していることを伝えた」として、「調査報告書の勧告案を取り入れた」と語っている。

 ヘイドン氏の弁護団は、シドニー・モーニング・ヘラルド紙とエージ紙に対して、「ヘイドン氏は性的嫌がらせだけでなくどのような不当行為も否定しており、機密調査と機密報告書に関しては、侵害行為や不法行為をすべて否認している。しかし、依頼人は、自分の悪意もなく、意図しない行為で不快感を与えたことがあるなら陳謝すると語っている。高裁には、この依頼人の言葉を、訴えた助手に直接伝えるよう依頼した。この調査は、司法手続きを経ずに公務員が行政的に行った調査であり、法的捜査権もなく、法的効力を持った宣誓もなく勧められた」と発表している。

 ヘイドン氏は2003年にジョン・ハワード政権が高裁判事に任命し、2013年に高裁判事の定年として法に定められている70歳に達した時点で退職している。その後、2014年にはアボット連邦政権が労働運動内腐敗連邦特別調査委員会の委員長に任命している。

 3人の女性の訴えを担当したモーリス・ブラックバーン法律事務所のジョッシュ・ボーンスタイン弁護士は訴えを出した女性らを賞賛し、「2019年3月に訴えを高裁に送った。ヘイドンの行為は高裁に暗い影を投げかけるものであったが、高裁は訴えに対して迅速に適切な対応をし、また訴えを事実として受け止めた。また、過去に過ちがあったことを認め、訴えた女性らに謝罪し、このような事件の再発を防ぐための措置も取っている」と賞賛した。
■ソース
Former High Court judge Dyson Heydon sexually harassed several associates, inquiry reveals

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る