NSW州最高裁、州警察の「差し止め請求」認める

7月28日予定の「Black Lives Matter」禁止

 7月28日、火曜日、シドニーではアボリジニの拘束中の死に抗議する「Black Lives Matter(BLM)」行動に対して、NSW州警察が州最高裁に差し止め請求を出していたが、同26日、同裁判所は警察の請求を認め、28日のBLM抗議行動を禁止した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 州最高裁は、7月28日に市内で計画されているBLM抗議行動は禁止されている一般集会にあたると判断したが、抗議行動主催者は直ちに決定を不服として控訴するとみられている。

 この抗議行動は、2015年にシドニー南東部のロング・ベイ刑務所で亡くなった先住民族グループ、ダングッティのデビッド・ダンゲイ・ジュニア氏の遺族が主催しているもので、ダンゲイ氏は、多数の刑務所職員「即時行動チーム」に抱えられて他の房に移された後、のしかかられて、「息ができない」とあえいだ後、死亡している。

 主催者、パディ・ギブソン氏が道路使用許可届け出では、予想参加者500人の抗議行動グループはシドニー・タウン・ホール前から州議会議事堂前まで行進し、ダンゲイ氏を抑えつけた刑務所職員を刑事訴追するよう求める請願書を手渡す計画になっており、7月28日は州議会議事堂において、下院の会期初日となっている。2019年に行われた調査では、ダンゲイ氏の遺族の求めた刑事訴追を勧告していない。

 26日に開かれた州最高裁で、マーク・アイレース判事は、抗議行動禁止令を出したが、主催者側の控訴提出に備え、禁止令発効を27日午前10時まで停止することに同意した。

 禁止令は、団体行動としての抗議行動そのものを禁止しないが、参加者個々人は通常の許可済み集会やデモ行進などに付随する行為を免責されず、交通妨害や公衆衛生規制違反などに問われることになる。

 主催者の弁護士、フェリシティ・グレアム弁護士は、「抗議行動グループは会場を州議会議事堂裏のドメインに移すことも考えている」としているが、州警察のステーシー・マロニー副長官代理は、「会場を変えても人が集まってその場所に行くことになるから認められない」と語っている。

 ダンゲイ氏の甥、ポール・シルバ氏は、「禁止令が出ても、この土地はアボリジニの土地であり、アボリジニから奪われた土地だから、私達は自分達の土地を自由に歩くことができる」と語っている。
■ソース
Supreme Court grants prohibition order over Sydney Black Lives Matter protest

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