致命的な細菌感染症の類鼻疽が大陸中央で発生

水・泥などに棲息するグラム陰性菌で肺炎様の症状

 北部準州では乾燥地域に大雨が続いたため、普段とは異なる生物が現れており、ニュースになっているが、一方で泥や水に棲む細菌が繁殖し、普段には患者も出ないまれな疾患が懸念されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 北部準州保健局は、住民に致命的な類鼻疽(melioidosis)の流行を警戒するよう呼びかけている。類鼻疽菌はそのものは北部準州やQLD州北部などで年中土壌中に棲んでおり、今年は10月から始まった熱帯性雨季で土壌がぬかるむようになったために地表に昇ってきている。

 北部準州保健省のビッキ・クラウス氏は、「1年のほとんどの季節にはこの病気をトップ・エンド病と呼んであり、それというのも内陸部は年中乾燥しており、この菌に感染することはほとんどないからだ」と語っている。

 感染経路としては、菌に汚染された地下水を飲んだり、傷口に泥が入ったり、あるいは空気中に漂っている菌を吸い込むことが考えられる。

 感染すると、1日から21日と幅広い潜伏期間の末に発熱、咳、呼吸困難が起き、ひどくなると肺炎、敗血症などを経て死に至る。特に、免疫不全、飲酒癖、肝臓障害などがあると重篤になりやすい。予防策として泥、水たまりのあるところでは防水タイプの履き物、また土や泥に触れる時は防水タイプの手袋を着けることが勧められている。治療は抗生物質と入院が普通。

 クラウス氏は、「今年は内陸部まで大雨が降り、洪水になっているため、類鼻疽菌も大陸中央部に広がっており、すでに患者が出ている。これは危険な疾患であり、軽く見ることはできない」と語っている。

 北部準州でのこの疾患の死亡率は10%から15%とされている。
■ソース
Melioidosis: Risk of fatal mud disease spreads to Central Australia after heavy rainfall

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