「家庭菜園は必ずしもいい考えではないかも」

メルボルンの研究調査で土壌から高濃度の鉛

 メルボルンでは小規模な家庭菜園が趣味と実用を兼ねた週末の余暇になっているが、メルボルンのRMITとシドニーのマコーリー大学の共同研究によると、メルボルン市内や近郊の家庭菜園や共同菜園の土壌から危険濃度の鉛が検出されており、菜園の野菜や果物にも鉛が含まれている可能性があるという結果が出た。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この研究は、メルボルン市各所の136箇所を対象に土壌サンプルを分析したもので2018年2月に発表されている。

 サンプルの21%で平均300 mg/kgを超える濃度の鉛が検出されており、研究報告には、「土壌中の鉛濃度は家屋の外部にペンキを塗った住宅で高く、また、古い住宅ほど鉛濃度も高い。また、家屋の雨水が落ちる真下では菜園よりも濃度が高くなっている」と述べており、メルボルンでこのような調査が行われたのは初めてのこととしている。

 RMIT大学のスージー・ライクマン研究員は、「市内に近づくほど土壌中の鉛濃度も高くなる。昔のペンキには鉛が多量に使われていたことが一因になっている。また、一部の住宅は幹線道路に近いことが影響している。少し前まで自動車の燃料には有鉛ペトロールが使われており、排気ガス中の鉛が建物の屋根に降り積もり、雨が降るとその鉛が押し流され、一部は庭の土壌にしみ込んでいったはず」と述べている。

 個別世帯が土壌試験をいラウすることもできるし、300 mg/kgという健康調査水準を上回ってもすぐに土壌が有害というわけではないが、そのおそれはある。商業的な農園であれば全面的なリスク評価を受けることになるが家庭菜園ではコストが高すぎるから、作物を試験して貰うとか、汚染のない質のいい土を客土して庭の土壌の上に高く盛り上げるという方法もある」と述べている。

 また、根菜類は葉や果実、種子を食べる野菜に比べると土壌の汚染をそのまま取り込む可能性が高いとしている。
■ソース
Melbourne veggie patches near homes with old paint more likely to have elevated lead levels: study

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