「クリーンナップ・オーストラリア」創始者死去

ヨットマンのイアン・キアナン氏、78歳

 30年前にヨットマンとしての体験から水辺のゴミをボランティア住民の手で回収する運動「クリーンナップ・オーストラリア」を提唱したイアン・キアナン氏ががんで死去した。

 運動は世界中に広まり、「クリーンナップ・ワールド」に発展した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 キアナン氏はこの7月末にがんと診断されていた。妻のジュディさん、それにサリーさん、ピップさんの2人の娘がいる。

 キアナン氏は1940年10月4日にシドニーで生まれ、ハーバーや周辺ビーチで水泳、魚釣り、ヨットを憶えた。スコッツ・カレッジからNSW州北部アーマデールのアーマデール・スクールに学び、建設業界で歴史建造物の修復を手がけるようになった。

 1986年にはBOC単独世界一周ヨットレースにオーストラリアを代表して出場、11か国の25隻のヨットの出場で世界第6位だったが、単独世界一周ではオーストラリア記録をつくった。

 9か月に及ぶレースの間、人間の捨てたゴミが世界中の大洋に漂っていることに気づいたキアナン氏はそのありさまに何とかしなければと考えるようになった。

 帰国後、友人らの助力で1989年1月8日(日)に「クリーンナップ・シドニー・ハーバー」を実施し、4万人のボランティアが参加して大成功をおさめ、翌年には初回「クリーンナップ・オーストラリア・デー」を実現、全国で30万人が水辺だけでなく周辺地域のゴミ集めを行った。

 1991年には「クリーンナップ・ザ・ワールド」を提唱し、世界中で80か国の3,000万人以上が参加しての大運動に発展した。現在では120か国の4,000万人以上が参加する運動になっている。

 環境浄化運動の努力に対して、1991年にオーストラリア勲章を受けたのに続き、1993年には国連からも表彰されるなど数々の表彰を受けている。
■ソース
Ian Kiernan, Clean Up Australia founder and yachtsman, dies aged 78

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る