「魔女狩りのようでやむを得ず」と元警察官女性店主

「殴られ妻」フィッシュ&チップ・ショップついに閉店に

 QLD州北部イニスフェールの町にあるフィッシュ&チップ・ショップは、「Battered Wife fish and chip shop」と名乗っていた。「batter」には「殴る」の意味と「フライの衣をつける」の意味があり、「ドメスティック・バイオレンスで虐待される妻」と、フィッシュ&チップスの「衣をつけた魚のフライ」の意味をかけている。

 しかし、この店名がソーシャル・メディアなどで知れ渡るとQLD州議会政治家やドメスティック・バイオレンス根絶を目指す活動団体、一般市民から批判が殺到したばかりでなく、店や女性店主に脅迫も舞い込んだ。

 1月22日付ABC放送(電子版)は、店主のキャロリン・カーさんが遂に店を閉めることになったと報じている。

 ソーシャル・メディアにビデオを投稿したカーさんは、「つらいことだが、虐待的な魔女狩りのために店を売らざるを得なくなった。ご存じのように私はこれまで虐待反対の非営利団体からの虐待的な魔女狩りの対象になってきた。店の窓ガラスに煉瓦を投げ込むぞとかASICに店名を取り消してもらうとかと脅してきた。また、私が子供を雇って手伝ってもらうと児童搾取をしているとして、労使仲裁や児童保護の機関に訴えたりもされた。しかし、先週になって、Fair Work庁から、匿名の訴えがあり、その問題の調査と私の事業の監査を行っているとの通知を受けた」と述べている。

 さらに、「小事業向けの監査保険に入っているはずだが、と思っていたら、今朝になって、保険は税金監査の保険であり、Fair Work監査は対象外と通知を受けた。もうこれ以上商売を続けることはできないと決心した」としている。

 店名が一般社会でも州政界でも大きな議論を呼んだ時、ABC放送のインタビューに答えて、カーさんは、「自分も元警察官。ドメスティック・バイオレンスに対する社会の認識を喚起したくてこの名前を付けた」と語っている。

 一方、地元ではカーさんを支持するソーシャル・メディアも現れ、「小さな町で小さな商売をやっているだけなのに。この町では誰も店の名前がけしからんなんて思っていない。頭を上げて、胸を張ってください。町があなたの見方です」などの書き込みが現れている。

 カーさんは1月28日限りで店を閉めると語っている。
■ソース
Battered Wife fish and chip shop owner says she’s been forced to close her business

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