シドニー地域、6月1日より10年ぶりの節水命令

長引く干ばつで上水道水源地の水位低下

 6月1日より、シドニー地域全域に節水命令が発令される。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア大陸は広い地域で干ばつが続いており、シドニー水道水源地のワラガンバ・ダムなども記録的な水位低下になっている。そのため、シドニー市南部のカーネルにある脱塩淡水化施設の稼働が始まっているが、シドニー地域全域で強制節水命令が発令されることになった。2009年6月以来の強制節水命令で、違反者には罰金が科せられる。

 5月28日、メリンダ・ペイビー水資源相は、「まったく雨が降らず、水源地への流入は1940年以来最低の水準になっている。州政府は強制節水に踏み切らざるを得ないと結論した」と発表している。

 撒水用ホースにはトリガー・ノズルまたは瞬間閉栓具取り付けが義務づけられ、また庭などの撒水は午後4時から翌日午前10時までの間に限定される。また、コンクリートや煉瓦、敷石、タイルなどの硬い表面への撒水およびスプリンクラーの使用は禁止される。洗車にはバケツの溜め水を使うか、トリガー・ノズル付きのホースに限る。違反者は一般世帯の場合には$220、事業所の場合には$550の罰金が科せられる。

 シドニー水道局職員が通りをパトロールし、違反者を見つけ次第その場で罰金通告を発行することができる。ただし、6月1日から3か月間は猶予期間として警告だけで済まされる。ペイビー大臣は、「市民の水の使い方は良くなってきたがまだまだできることはある」と語っている。

 2019年1月にダムの水位が60%を割った時点で脱塩淡水化施設が建設以来初めて稼働を開始した。今回、州政府は予想よりも早く節水命令を発令しなければならなかったが、レベル1の節水命令はダムの水位が50%を割った時に発令されることになっており、現在は53.6%とレベル1をぎりぎり上回っている。しかし、旱魃が今後も続くと予想されるため、早めに命令が発せられた。
■ソース
Sydney to get water restrictions this Saturday for first time in a decade

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