豪人家族、武漢に閉じ込められ、資金も途絶える

海外滞在中を理由にセンターリンクが給付停止

 コロナウイルスに対する中国政府の武漢封鎖措置でオーストラリアに帰国できなくなったオーストラリア国籍家族が、海外滞在中を理由にセンターリンクの給付を停止されたため、生活にも困る状態になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア政府は2度にわたり、武漢および湖北省に滞在中のオーストラリア人の救出チャーター機を飛ばしたが、積み残したオーストラリア人家族が要望した3機目のチャーター機は拒否している。

 武漢に閉じ込められているジョアン・バオさんと10代の娘3人は1月の学校休み中に武漢で病床にある娘らの祖母を訪ねて武漢に’滞在していたが、中国政府の武漢封鎖で帰国もできなくなった。また、2度目の豪政府チャーター機に乗ろうとしたが途中の軍隊のチェックポイントで追い返された。

 親子4人は1月以降2か月にわたって武漢のアパートに外出禁止状態が続いている。さらに、センターリンクが要求した診断書もアパートから出られないために入手できず、海外に28日以上滞在したことになった日からセンターリンクの福祉金も停止された。

 英語が苦手なジョアンさんに代わって高校生の娘、アントニア・ハーブさん(16)がABC放送の電話でのインタビューに答え、ジョアンさんがセンターリンクに対して窮状を訴えたにもかかわらず、センターリンク側はすべての福祉金支給を停止した。家族はアパートから出ることを禁止されているため、買い物はドアの前に配達されているがその支払いにも事欠く状態になっている。また、シドニー西部のギルドフォードの借家も家賃の払いができないため、追い立てを受ける状態になっている」と語っている。

 センターリンクは、福祉金支給に関しては厳しい規則を適用しており、ニュースタートなどの場合には海外に行く場合事前に許可を取らなければ出国と同時に支給停止される。また、障害者援助年金などの場合には海外に28日以上滞在すると支払いを停止される。そのほか、家族給付は6週間後に停止され、年金は減額される。

 武漢を含む湖北省には今も350人以上のオーストラリア人が閉じ込められており、20人ほどの子供も含まれており、いずれもセンターリンクの旅行期限が来る。

 全豪社会福祉協議会のカッサンドラ・ゴルディ博士は、「コロナウイルス渡航禁止措置のために帰国できないでいるオーストラリア国民を把握し、通常の海外渡航規則を適用せず、福祉金支払いを継続する手続きをすべきだ」と語っている。

 一方、社会福祉省は、「帰れない事情がある者は期間延長を申請することができる」と語っている。しかし、ハーブさんは、「家族は繰り返し助けを求めたが何の助けもえられないまま福祉金支給を打ち切られた」と語っている。

 家族はオーストラリア帰国を望んでいるが、オーストラリア政府は救援機派遣はあり得ないとしている。
■ソース
Sydney family trapped in Wuhan amid coronavirus lockdown sees their Centrelink payments cut

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