「急病でなければ救急病棟には行かないで」

主席医務官「コロナウイルス感染患者優先」と

 国内の保健当局が国民に向けて、「これからコロナウイルス感染患者が急増することが考えられる。ほんとうに急病でなければ病院の救急病棟に行くことは避けるよう」呼びかけている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 実際にどこの病院でも患者数が増えているとのデータも出ている。

 Bureau of Health Informationの最新のデータによると、2019年10月から12月までの3か月にNSW州の病院の救急病棟に来た患者は776,000人にのぼり、2018年の同時期を3.8%上回っており、年間300万人を超える救急患者が出たのは初めてのできごと。

 また、これから冬に向かい、コロナウイルスとインフルエンザの同時蔓延も予想されるため、NSW州保健省は500台を超える人工呼吸器を注文したが、さらに注文数を増やすことも予想されている。

 さらに、コロナウイルス・クリニックでは、行列待ちや検査条件をめぐって検査を受けに来た市民が病院職員に対して罵声を浴びせたり、攻撃的な態度に出たという事件が複数報告されている。

 すでに限界に来ている病院の能力がコロナウイルス市中感染の増加とインフルエンザ・シーズンでさらに厳しい試練にさらされることが予想されるため、州のケリー・チャント主席医務官とブラッド・ハザード保健相は州民に対して病院の負担を軽減するよう呼びかけている。

 NSW州保健省のスーザン・ピアース副事務次官は、「病院の緊急病棟は重症患者を優先する。緊急治療を必要としない人はまずGPか薬剤師に相談してもらいたい。新型コロナウイルス発生以来、保健当局はこのウイルスの蔓延に備えて準備してきた。患者の安全が最優先する」と語っている。

 コロナウイルス感染検査を受ける条件は、最近海外から帰国し、陽性判定の出た人および症状の出た人、さらにそのような人と濃厚接触し、症状の出た人となっている。その人達は州内29箇所に設立されたコロナウイルスおよびインフルエンザ専門クリニックを訪れ、緊急病棟には行かないように呼びかけが出ている。

 州保健当局は、蔓延の第一波で人口の20%、約150万人が感染するものと想定しており、感染は数か月の間続き、感染患者のほとんどは症状も軽微で入院の必要もなく経過すると想定されている。

 世界的には患者の14%が要入院でさらに5%が集中治療室での治療が必要になる。
■ソース
Health chiefs warn population to stay away from hospitals unless it’s urgent

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