WA州のロットネスト島がクルーズ船客隔離施設に

愛嬌のあるクォッカとの自撮りで知られる観光地

 WA州フリーマントルの沖合にあるロットネスト島は家猫ほどの大きさの有袋類、クォッカの棲息地として知られており、人になつき、愛嬌のある顔つきのため、クォッカと自撮りする観光客も多い。

 そのロットネスト島のリゾートがコロナウイルスの隔離施設として使われることになった。

 ABC放送(電子版)が伝えている。

 WA州政府はコロナウイルスの広がりを防ぐため、クルーズ船のフリーマントル港入港を厳しく規制している。WA州沿岸には現在3隻のクルーズ船があるが、オーストラリア人船客の乗っているのはバスコ・ダ・ガマだけで、同船のオーストラリア人船客は上陸を許されるが、上陸後そのままロットネスト島に送られ、リゾート・ユニットで14日間の隔離期間を過ごすことになっている。

 バスコ・ダ・ガマは3月27日にフリーマントル港に入港する予定になっており、船客のうち800人がオーストラリア人、さらに200人がWA州民となっている。

 同島にはパースまたはフリーマントルからフェリーが出ており、この2日間、旅行者は全員が島から出るよう指示されており、14日間の隔離施設としての用意がととのえられてきた。

 マーク・マックガワンWA州首相は、「ロットネストを隔離施設にするために準備する段階ではなんだか途方もない話に思えたが、2、3日前にその決定をしておいたことを良かったと思っている。もう、今すぐにでも必要になっているのだから」と語っている。

 輸送は民間の3隻のフェリーが使われるが、乗客同士の距離を保つためと輸送ごとに船内の清掃消毒をしなければならないのでかなり時間がかかることになる。施設は既存のリゾートの建物を使うことになっている。

 乗客は全員が医師の診察を受け、必要があればトリアージで選別を受けられ、滑走路もあり、パースの病院へは他にもヘリコプターで空輸できる体制になっている。

 また、乗客、乗員にはニュージーランド人109人、イギリス人33人が乗っており、緊急に治療を要しない限り、両国政府との帰国の取り決めが済むまで船内に禁足される。取り決めが済めば、外国人乗客は直接パース国際空港に送られ、そこから本国に帰国することになる。

 WA州沖合にはマグニフィカが浮かんでおり、体調を崩した乗客が250人いるのでフリーマントル港に向かうと豪国境警備部に通告してきた。同船はフリーマントルで乗客は降ろさず、給油のみを行い、そのまま次の寄港地のドバイに向かうとしていたが、その後ドバイ当局から寄港を拒否されている。

 アータニアは沖合に停泊し、フリーマントル港で給油だけを行うとしていたが、乗客の25人ほどが体調を崩し、乗員が呼吸系症状で苦しんでいるとして援助を求めてきている。同船はそれまでの寄港地で降りた乗客がコロナウイルス陽性と判定されている。同船は現在沖合に停泊し、WA州保健省職員が体調を崩した乗客乗員の診断をしている。

 また、アータニアが給油を必要とする場合、州の人員を同船に配置し、船長が「緊急事態」宣言をして乗客乗員全員を船から待避させる挙に出ることを未然に防ぐとしている。
■ソース
Rottnest Island, home of quokka selfies, goes from holiday paradise to coronavirus quarantine zone

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る