乗員一人が結核と診断され、全船客に通知

ウイルス患者700人、死者22人のクルーズ船

 船客乗員合計4000人弱のうちから700人を超えるコロナウイルス感染者と22人の感染死者を出したルビー・プリンセスは、ポート・ケンブラで発症者を下ろすなどした後、下船した少数の乗員を除いてフィリピンの母港に戻った。しかし、数日前にシドニーに残って治療を受けていた乗員の一人が結核と診断されたため、船客全員に通知された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 問題の乗員はシドニーのロイヤル・プリンス・アルフレッド病院で治療を受けており、クリスティーン・セルヴィー感染症部副部長名の書簡が全船客に発送され、「結核の感染力は弱いため、かなり緊密かつ長期にわたって患者と接触していなければ感染の可能性は小さい。同クルーズ船に乗っていたことだけで結核に感染する危険があったとは考えられない」と述べている。

 乗員の結核診断を受けて5月29日には結核専門家のパネルが開かれ、グレッグ・フォックスNSW州結核対策部長は、「これまでのところ、船客が結核に感染したと考える理由はまったくない。保健当局は、患者乗員と長期にわたって接触のあった者に連絡を取っており、結核検査を進めている。結核の症状としては、何週間も何か月も続く咳、発熱、体重減少などで、急性呼吸器疾患になるコロナウイルスとはまったく性格が異なる。患者は症状を示すようになる1か月前から感染力があり、クルーズ船で働いていた時にはすでに感染していた可能性していたと考えられる」と述べている。

 世界保健機関(WHO)によれば、2018年には世界中で180万人が結核で亡くなっており、世界の死因の中では10指に入る。結核菌に感染するとほとんどの場合肺が侵され、咳、くしゃみ、痰などを介して他の人に伝染する。NSW保健局では、結核に感染するリスクを負っているのは病院職員、同室者、親しい友人、仕事の同僚などとしている。
■ソース
Coronavirus-hit Ruby Princess passengers contacted about crew member with tuberculosis

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