シドニー市内の大手病院で結核患者発生

百人を超える入院患者の結核検査

 シドニー市内ダーリングハースト地区の私立セント・ビンセント病院で結核患者が発生しており、同病院では100人を超える入院患者の結核検査を実施することになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同病院で結核患者クラスターが発生したことで病院職員、患者を対象に迅速検査体制を準備している。

 これまでに病院職員1人を含む5人から同じ結核菌株が検出されており、最初の結核感染者は2019年10月に同病院で治療を受けた患者に遡る。

 検査はNSW州保健局が実施しており、病院側の発表によれば、昨年10月末に喘息と肺炎の治療を受けた患者が数週間後に結核と診断されているが、その患者が病院にいる間に他の患者3人と職員1人が感染したものと見られている。

 同病院の呼吸器科勤務の結核専門医、アンソニー・バーン医師は、「検査した5人の結核感染者はすべて同じ菌株だった。通常、結核はかなり長期にわたって濃厚接触しなければ感染しないものだが、アクティブな結核の患者の場合にもっともリスクが高いのは患者と生活を共にしている者なのだが、今回の例では数時間、数日で感染している」と語っている。

 結核の通常の治療は、患者を陰圧室に隔離収容し、医師看護師は是認が保護衣や保護具を着けて治療にあたることになっている。

 バーン医師は、「NSW州保健局と病院は網を広げ、病院の患者と職員の他にも最初の患者が病院にいたのと同じ時に病院にいたすべての市民も検査対象にする」と語っている。

 ただし、病院側は、「患者と同じ時に病院にいたということだけでは感染している可能性は非常に低い。何人かの人にはすでに予防措置を済ませている」と発表している。

 バーン医師は、「オーストラリアの結核発生率は非常に低く、年間10万人に7人程度で、人口換算するとNSW州では年間600人程度が新たに結核と診断される程度だ。ただし、いくら感染率が低いと言っても世界的に見れば重大な保健問題であることに変わりはない。現在、世界的にコロナウイルスが蔓延していることなどお構いなしに感染する」と語っている。
■ソース
St Vincent’s Hospital in Darlinghurst to test hundreds of patients after tuberculosis outbreak

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