連邦議員、輸入食品基準見直し要求

汚染冷凍食品で12人A型肝炎感染

 冷凍ミックス・ベリー製品がA型肝炎ウイルスに汚染されており、製品はリコールされたもののすでに12人が発症している事件で、ニック・ゼノフォンSA選出連邦上院議員が、「国内消費者は輸入食品の安全性を危惧し始めている」として、輸入食品基準見直しなどを要求する発言を行った。

 2月18日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 汚染されているのはナナ・ブランドの4種類の製品で、中身のベリー類はチリで生産され、中国で袋詰めされたもので、国内発売元は製品をリコールしたがすでに12人が肝炎を発症している。A型肝炎ウイルスは人の糞便を介して広がることから、上下水道の完備した先進国ではほとんど見られず、最近では発展途上国旅行や発展途上国からの輸入食品が原因になっていることはよく知られている。潜伏期間は2週間から6週間と幅があり、感染源を突き止めることを難しくしている。症状としては発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸、肝腫脹、黒色尿、灰白色便。死亡はまれで、1-2か月で回復する。急性腎不全、貧血、心筋障害などの合併症も起きることがある。小児では不顕性が多く、年齢が上がるにつれて症状が強まり、劇症肝炎も心配される。(この箇所資料:http://www.mac.or.jp/mail/111001/02.shtml)

 ゼノフォン議員は、「オーストラリアの輸入食品安全基準の見直し独立調査委員会と公聴会において証拠をテストする上院調査委員会の設立」を要求しており、「この事件で輸入食品の安全性に対する信頼が揺らいでいる。この事故は明らかに中国国内で基礎的な衛生基準も守られていないことを示す深刻な問題だ。問題のベリーは『低リスク』とされていたが、一般に糞便中に検出される微生物で汚染されており、基礎的な衛生検査さえ通らない質のものだ。オーストラリアに輸入される食品が適正な検査を受けていないことを示すものだ」と語っている。

 さらにゼノフォン議員は、「加工を含めて製品価格の51%以上がオーストラリア国内で行われている場合、『オーストラリア製』を名乗ることができる。これでは消費者は情報に基づいた選択をするには不十分だ」として、原産地表示の厳格化も求めている。
■ソース
Frozen berries hepatitis A scare: Nick Xenophon calls for review of imported food safety regime

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