サイクロン・マーシャ被災地復興始まる

豪雨のさなかにダム放水、住民憤激

 QLD州中部海岸に上陸したサイクロン・マーシャはその後南下して衰え、低気圧になったが、2月23日にはアナスタシア・パラシェイQLD州首相が前日に続いて再び州中部の被災地を訪れたが、ロックハンプトンから南の内陸のビロエラの町ではビロエラ・コーライド・ダムが豪雨のさなかに放水し、下流で洪水が起きたため、住民が憤激している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2月20日夜、サイクロンの豪雨で同貯水池の水位が90%に達したため、自動的にゲートが開き、放水を始めた。そのため、下流のジャンビンとビロエラで400戸を超える民家や事業所が浸水した。管理者のSunWaterでは、「サイクロン襲来のさなかは危険なため、職員が手動でゲートを開くことはできない。貯水池上流の降水量は未曾有の規模だった。わずか3時間の間に水位が7m以上も上昇する勢いだった。2013年のサイクロン・オズワルドの時でさえ18時間で5.5mの水位上昇だった。今はともかくどういうことが起きていたのかを検証することが先決で、その結果を見て、操作手順の見直しをすることも考えられる。洪水が起きる前に放水することも可能だったが、SunWaterでは、『認可操作手順』に従っていた」と発表している。また、パラシェイ州首相は、放水についてブリーフィングを受けていた。ダム操作手順について全面的な見直しをすると約束した。

 サイクロン被災地では3,300戸を超える住宅が検査を受け、これまでに1,000戸が構造に被害があると判定され、350戸が危険と判断された。一方、公共インフラストラクチャに関してはまだ点検が済んでおらず、州首相は、州財政にどれほどの負担になるか、まだ分からないが、州民の生活を守ることが最優先課題だと語った。23日段階で保険請求は5,000件にのぼり、総額は3,300万ドルに達している。また、州政府はカタリナ・キャロル消防長官代理を今後2週間の州復興統括責任者に任命、その後はブライアン・コッド副長官代理が引き継ぐことになった。また、電気は、Ergonのイアン・マクラウドCEOが、「停電地区の25%、23,000戸の電力供給が回復した。現在939人の社員が送配電の回復に努めており、ロックハンプトンの病院・保険施設はほとんどが回復している」と発表した。
■ソース
Cyclone Marcia: 350 homes destroyed in central Queensland; locals angry over Callide Dam operation

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