WA州で豪史上最大の違法ドラッグ摘発

船でジェラルドトン港に1.2トンの水揚げ

 メタンフェタミンは1893年に薬学者の長井長義が合成に成功した化学物質で、日本ではヒロポン、シャブ、オーストラリアではメスやアイスなどの名前で呼ばれている依存性の強い覚醒剤。心身をボロボロにするため、「骨までしゃぶる」が「シャブ」の語源とも言われており、世界的にも「シャブ」で通じる。戦前に開発され、戦争中に各国が兵士の作戦行動中の意識高揚のために使い、戦後の蔓延の原因になった。

 12月22日付ABC放送(電子版)は、WA州中西部のジェラルドトンで1.2トンのメタンフェタミンが押収され、豪史上最大の違法ドラッグ摘発になったことを報じている。

 押収された覚醒剤は市場価格で10億4,000万ドルにもなり、2017年初めにメルボルンで押収された903kgを上まわる。また、1.2トンの覚醒剤はパースで1年間に消費される量も上まわり、全国の中毒者の2か月分に相当する。

 連邦警察(AFP)とWA州の合同組織犯罪摘発タスクフォースは沖合の中国船籍「母船」から覚醒剤をジェラルドトン港に運んでいたボート、「バルコイスタ」号の監視を続け、12月21日午前2時頃に着岸を確認、午前4時少し前には覚醒剤の包みが白のハイヤー・バンに積み込まれた。このバンが埠頭から後退して出てきたところをAFP捜査員が検挙、同乗の3人を逮捕した。さらに、ボートに乗り込み、船上の3人を逮捕した。その他にパース市のヒラリーズ地区のホテルで2人が逮捕されている。

 バンから20kg入り59袋、ボートでも1袋が押収された。

 警察は、母船の位置を明らかにしなかったが、複数の国の警察が共同作戦を進めており、常時監視を続けていたとされている。また、AFPでは、覚醒剤が中国国内で製造されたものと見ている。

 警察によると、密輸された覚醒剤は最終的には東部諸州に送られて市販されることになっていた。この犯行で有罪判決を受ければ最高で終身刑が科せられる。
■ソース
Australia’s biggest ever methamphetamine haul sees 1.2 tonnes of the drug seized at Geraldton

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