個人宅や小売店から盗み、南米に輸出売りさばく
NSW州とVIC州の警察は、シドニーとメルボルンで個人宅や小売店から贅沢品を盗み出し、南米に輸出していた国際犯罪組織のオーストラリア・グループ8人を逮捕した。
このグループは観光客を装ったチリ人で、これまでに120万ドルを超える贅沢品を盗み出していた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
このグループは主としてデザイナー衣料、スポーツ用品、宝飾品などを盗み出し、チリに郵送したり、オーストラリア国内で売却し、現金を海外に送金していた。
11月に問題の国際犯罪組織のメンバーが潜んでいると判断したカナダ警察からの通報で州警察が「ストライク・フォース・メレンゲ」を設置し、捜査に当たっていた。
その結果、シドニーでは、9月から12月にかけて、ボークルーズ、ローズ・ベイ、ファイブ・ドック、カースル・ヒルなど裕福な地区で合計80件の空き巣事件に絞って捜査を続けていた。
また、一味はメルボルンでもチャドストン、リングウッド、ドンカスターなどの地区の小売店で万引きを続け、34歳の男と19歳の女が逮捕されており、同犯罪組織がメルボルンでも活動していたと見ている。
いずれも観光ビザで入国したチリ人グループが盗みを働いており、NSW、VIC両州だけでなく、QLD州やACTでも盗みを働いていたと見ている。
捜査の結果、11月にオーストラリアから出国しようとしていた23歳と27歳の男2人をシドニー空港で逮捕しており、また、メルボルンで逮捕された19歳の女は2018年初めにカリフォルニア州でも万引き関係の犯罪で指名手配を受けている。
州警察はチリ当局とも緊密に連句らを取り合い、チリに郵送された盗品の小包を押収し、また、1000ドルを超える豪ドルも押収されている。
■ソース
Police arrest Chilean ‘tourists’ allegedly running luxury goods burglary syndicate in Australia