NSW州警察官、停めたアフガン女性ドライバーに雑言

口論中の差別発言がボディカメラに捉えられる

 シドニー西部でアフガニスタン女性の運転する車を停めた警察官が運転した女性に対して罵詈雑言を発し、民族差別的な発言も飛び出すなどして、当の警察官のボディカメラに捉えられていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ボディカメラには、警察官が女性2人を、「刑務所に送り返すぞ」と脅した声が捉えられており、調査した「Law Enforcement Conduct Commission(LECC、司法職員職務審査委員会)」は、警察官一人の行動は民族偏見に囚われた動機と判断した。また、LECCでは、2人の警察官を懲戒処分相当と勧告している。

 事件が起きたのは2019年4月のことで、11月に入ってLECCの審理が完了したため、LECCがメディアに向けてボディ・カメラ・ビデオを公開したもので、警察車の警察官が、車に乗っている2人の女性の一人がシート・ベルトを着けていないようだと考え、運転する車を2分間尾行した後に停車を命じた。

 ビデオによると、24歳のドライバーに向かって警察官の一人が開口一番、「あなたは私が出会ったドライバーの内でももっとも愚かな人物に違いない」と発言している。

 さらに、2人に身分証明書を提示するよう命じ、助手席に座っていた年長の女性は短期ビザでオーストラリアに入国したばかりだとドライバーが答えると、警察官は、「どっちみち、彼女を刑務所に送り返してやる」と発言している。

 さらに、もう一人の警察官が女性2人に車から出るように命じ、ドライバーが抗議すると、警察官は同僚に、ドライバーに手錠をかけるよう命じている。そればかりでなく、ドライバーの女性に対して、「私につべこべ言うんじゃない。さもないと人殺しの従犯として護送車に放り込むぞ。オーストラリアの法律を利用しようなんて考えるな」と発言している。

 女性の訴えを調べていたLECCの審理において、ドライバーの女性は、「警察官は、ボディ・カメラのスイッチを切った後でさらに不快なコメントを続けた」と証言している。

 委員会はボディ・カメラの画像や女性の証言から、警察官一人は差別発言や根拠のない罪状で脅すなどしたと判断し、もう一人の警察官に対しても女性二人を威嚇するために攻撃的な態度を取り、刑務所に送るとか入管収容所に送るなどの発言を繰り返したと認めた。

 また、委員会は、警察官の行為がアフガニスタン系市民コミュニティに及ぼす影響についても憂慮すると語っている。
■ソース
NSW Police engaged in misconduct by racially abusing Afghan women, commission finds

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