ウェストパックCEO、1年分のサラリー付きで辞職

マネー・ロンダリングに協力の疑惑渦中に

 ウェストパック社のブライアン・ハーツァーCEOは、マネー・ロンダリング・スキャンダル疑惑でプレッシャーを受けていたが、11月26日には辞職を発表したことが伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同社はオーストラリアのマネー・ロンダリング防止法に違反する行為を続けていたことが明らかにされており、責任追及の度が高まっていた。

 同社は、テロリスト・グループや児童性搾取グループなどのマネー・ロンダリングを見逃していた疑惑が上がっており、有罪判決を受けた児童性犯罪者の場合、フィリピンに定期的に送金していたが、同社は口座のチェックを怠っていた。

 さらには、ハーツァー氏は12月2日付で退職することになっているが、12か月の事前通告に代えてその期間のサラリー全額分の270万ドルを受け取ることになっており、さらに批判を巻き起こしている。

 ウェストパック社は、金融情報機関のAUSTRACから訴えられており、同社に対して罰金支払いを命じる命令書を連邦裁に申請しており、違反1件ことに1,700万ドルから2,100万ドルの間の罰金刑があり得る。

ハーツァー氏は11月22日の同社の緊急役員会では生き延びたが、政界や株主からの圧力が高まっており、銀行もそれに応じなければならなかった。

 アラン・フェルス元オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)委員長は、「銀行には、利益、コミッション、重役報酬などを顧客や一般社会よりも優先する風土ができている」と語っている。

 保守系メディアのニューズ・コープ・オーストラリアは、「ハーツァー氏は社員に向けて、『このスキャンダルはエンロンやリーマン・ブラザーズのような大きな騒ぎではない。国内の大部分の国民はそれほど気にしていないから、あまりこの問題にかかずらっていることはない』と語った」と報道している。

 ハーツァー氏の辞職に伴い、後任が決まるまでピーター・キングCFOがCEOを兼任する。
■ソース
Westpac chief executive Brian Hartzer quits amid pressure over money laundering scandal

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