メルボルンのハイウェイ警察官4人死亡事故続報

逃げたポルシェのドライバーの異様な行動明らかに

 メルボルン市東部キューのイースタン・フリーウェイで高速で突っ走るポルシェ911をハイウェイ・パトロールの車が停め、路側帯で車の押収作業を行っているところにセミトレーラ・トラックが突っ込み、警察官4人が死亡した事件で、VIC州警察は事故直後に逃走したポルシェの所有者兼運転者を逮捕、事情聴取しているが、警察官のビデオその他でポルシェの運転者の異様な行動が明らかにされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 4月22日午後6時前、モーゲージ・ブローカーのリチャード・ピュージー(41)被告人はメチルアンフェタミンと大麻の影響下で時速149kmでフリーウェイを走行中に警察車に目撃され、停車を命じられ、その場の検査で薬物陽性と判定された。現場にいて奇跡的に無事だったアーロン・プライス巡査長は、「ピュージーが路側帯の外の緑地で用足しをしているところにセミトレーラが路側帯を突っ走ってきた」と証言している。

 事故当時、ピュージーは携帯電話を2台持っており、1台を警察官に提出したがすでに工場設定にリセットされていた。もう1台の携帯電話で凄惨な現場の光景を撮影したピュージー被告人は徒歩で現場から逃走、ヒッチハイクして帰宅したと見られているが、事故現場の光景を携帯電話でビデオに撮影している。

 この事故でリネット・テイラー巡査長、グレン・ハンフリス巡査、ケビン・キング巡査長、ジョッシュ・プレストニー巡査が死亡している。また、セミトレーラの運転手は事故直後に意識を失うなどしており、警察官の警護の下で病室に収容されている。

 24日朝にメルボルン簡裁に連行されたピュージー被告人は速度違反、事故後に警察への協力を怠った行為、麻薬覚醒剤取締法違反など9件の容疑で起訴された。

 事故後、ピュージー被告人は、トラックの下敷きになって瀕死状態のテイラー巡査長に向かって、「オレは家に帰って寿司を食いたかっただけなのに、オレの(f***ing)車をめちゃくちゃにしやがって(f***ed)」となじっている光景がテイラー巡査長のボディカメラに収録されていた。

 被告人は数々の前歴があり、事故後、自分の知っている連邦警察官とVIC州警察官に電話しており、できごとを電子メールで知らせた後、就寝している。

 23日朝には弁護士を連れて市西部警察署に出頭し、事情聴取を受けている。

 リサ・ネビルVIC州警察相は、「今日、事件の一部始終を聞いた範囲ではまったく不愉快で気持ちの悪くなるような事件だ」と語っており、ウエイン・ガット警察官組合書記長は、「警察官4人が亡くなり、卑怯者が一人生き残った」と語った。

 警察はピュージー被告人の自宅とセミトレーラ運転手の自宅に捜索令状を執行した。また、4人の警察官を悼む市民の花束や14万2,000通に及ぶメッセージが殺到している。また、遺族への見舞い寄付金が市民から寄せられている。しかし、コロナウイルス蔓延で社会規制が敷かれている現在、公開の警察葬は行われない模様。
■ソース
Porsche driver Richard Pusey recorded complaining about his damaged car to dying police officer, court hears

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